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子どものころの夢 東砂にミニカー専門店を開業

 亀戸のトイザらスや砂町銀座のアポロなどかつて子どもたちが楽しんできたおもちゃ屋がどんどん閉店している。その中で、店主の子どものころからの夢であったおもちゃ店が東砂にオープンした。
 9月、番所橋通りを歩くとビルの1階に見えたのが「ラッキーボンボン」の看板。店内には1000種類以上のミニカーなどが並び、その様子は圧巻だ。駅からのアクセスが決して良い場所ではないが、オープンイベントには200人近い子どもたちが列をなした。
 店長の國井紀克さんは子どものころからミニカーが大好きで、いつかおもちゃの店を持ちたいとの夢を抱いていた。本業は地元の金属会社の社長で、事業が軌道に乗ってきた50代のタイミングで子どものころからの夢を実現させた。
 とはいえ、単なる趣味だけで作った店ではない。店にある多くの商品はアメリカ製にこだわる。実際に仕入れはアメリカや台湾など現地を飛び回る。ディズニーやマリオなど子どもが喜ぶ商品も多いが、レアな品も多く、横浜などからミニカーを購入に訪れるマニアもいる。「小さい子だけでなく、大人も楽しめる店にしたかった」と國井さん。店内では子どもも大人も目を輝かせる。
 今後は東砂の飲食店などとの連携も模索しているという。「育ててくれたこの地域で子どもや親にも東砂に来てもらい、もっと地域を活性化させたい」との思いからだ。子どもも大人も輝ける街を作りたいーー。新たな夢を追いかける日々が始まった。

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