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家に帰りたい… それはできないのよ。
こんにちは。
看護助手Haryです。
今回は認知症の定義と基本の症状について書きたいと思います。
ある日の就寝後…
👴「すみませんが私、今から家に帰るので荷物の準備手伝ってもらえんかね?」
ここは病院で〇〇さんは〇〇のために入院していて治療しているんですよ。だから今日は家には帰れないんですよと説明をしてから…
👩「今日はもう遅いからここに泊まっていってくださいよ。」
👴「そうかい。じゃお言葉に甘えて。」
〜3分後〜🕰️
👴「家に帰りたいんですが、私の荷物を…とはじまり、エンドレス。
このように何度も何度も同じことが繰り返えされるのです。しかもなぜかいつも真夜中…
どうですか?あなたなら耐えられそうですか?
👴とにかく家に帰りたい。
一体ここはどこなんだろう。
なんで自分はここに居るんだろう。
「泊まっていって」という人は一体誰なんだろう。
きっと彼らの頭の中は不安でいっぱいだろうし、ここがどこだかわからない恐怖心もあることでしょう。
このよくある出来事は病院内ではほんの序の口。ほかにもいろんな出来事がわんさかあります。
ではなぜこんなふうになってしまうのか?認知症の定義と基本の症状を解説していきたいと思います。
認知症ってなに?
定義とよくある症状
「認知症」とは認知機能が低下することを症状とする病気の総称です。
認知機能とは記憶、思考、計算、言語、判断などの知的な能力のことで、さまざまな情報を五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を代表とする感覚を受け情報を処理し、行動をすることを言います。
認知症は具体的には、記憶障害の他に失語、失行、失認、実行機能の障害が一つ以上あり、社会生活や職業上に明らかに支障が出ており、かつての能力より明らかな低下が見られる状態と言えます。
記憶障害…何度も同じことを尋ねたり、数分前のことを忘れてしまうなど。
失語…ありふれたものの名前が言葉に出ない、意味ある会話が難しくなる事など。
失行…手足の運動機能に問題はないが服を着るなどの日常的な動きが取れなくなるなど。
失認…視覚に問題はないが目に見えるものがなんなのか認識できなくなるなど。
実行機能障害…状況を判断して目的に沿った計画、行動、実施し、その結果を予測して次の行動を考える事ができなくなるなど。
(料理など:メニューを決める→材料準備→材料を切る→調理、味付け→ 盛り付け→片付け)
今回は基礎知識として認知症の定義とよくある症状をまとめてみました。
最初に記したおじいちゃん。
⭐︎今が夜なのか昼なのか認識できていない。
⭐︎自分が病院にいること、治療中であること、入院している事が理解できていない。
⭐︎同じことを何度も尋ねる。
と言った記憶障害症状なのです。
「あぁこれは記憶障害の認知症状が出ているな」と対応する側がわかっていると少し冷静になれたりするものです。
知識を身につけていくことで心が少しでも軽くなる方がいたらいいなぁ。
次回も一歩ずつ解説していきたいと思います。
ありがとうございました😊
看護助手Hary
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