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11月は紅茶月

早いもので、2023年もあと2ヶ月。年末に向けて慌ただしくなるが、気温が下がり、空気が乾燥していくこの季節。体調には十分気をつけて何事もなく年越しを迎えたい。

さて、11月といえば「紅茶月」。
1791年(寛政3年)の11月1日。伊勢の国出身の船頭、大黒屋光太夫がロシアの女帝エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、日本人として初めて正式なお茶会で紅茶を飲んだという逸話から、この日が紅茶の日に選定されたという。
しかし、時は江戸時代。鎖国の世に船頭がロシアの女帝と、それもロシアの宮廷でお茶会を楽しむとはどういう事だろう。疑問に思った事はさくさくと検索。何でもすぐに調べられるし、容易く世界と繋がれる。鎖国とは真逆の令和の世。

1782年、大黒屋光太夫は伊勢を出船し江戸に向かったが、駿河湾で暴風にあい遭難。幸い船にはお米や商品が沢山詰んであり、淡水は雨水で補っていたという。7ヶ月後、ロシア領のアムチトカ島に漂着し4年間をすごした後、オホ-ツク海を越えロシアへ渡る。
その後、ロシア平原を横断し首都ペテルブルグに向かい帰国願いを提出。滞在の間は国賓待遇で諸所の見学を許され、時には大学に招かれて、日本の風俗についての講演なども行ったという。
そして、遭難から9年後の1791年9月に帰国の許可がおり、11月に首都を出発。この出発前の11月1日にお茶会に招かれたいうことらしい。

今までもこのnoteで「11月は紅茶月」とかわいらしく触れていたが、こんなに壮大な背景があったとは。

11月は「紅茶月」。
大黒屋光太夫がどのようなお茶会を楽しんだのかは検索をしても見つからなかった。10年にも及ぶロシア生活の最後の思い出になったであろう紅茶はどのようなものだったのだろう。

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11月の紅茶月に因み、NINOVAL COFFEE(ニノーバルコーヒー)では今年も「焼きりんごのアップルティーソースパンケーキ」を季節限定で販売。
落ち着いた香りの紅茶ソースはドイツ最高級品質の紅茶"ロンネフェルト"のアールグレイを贅沢に使用。爽やかな甘酸っぱさが特徴の紅玉りんごをバター香る焼きりんごに仕上げ、自家製グラノーラの香ばしい食感と共に楽しいアクセントに。
全ての素材にこだわった、秋の特別なパンケーキ。
ゆったりとしたお時間と香り高い紅茶をご用意して、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。


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