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ルヴァン杯準決勝2ndレグで感じたコンサドーレのゴール裏の可能性

#北海道コンサドーレ札幌 の新たな歴史に挑む戦いが10月13日 札幌ドームで行われた。

私はいつものようにゴール裏(コンサドーレのゴールの裏で立って、声をだして、手拍子して、飛び跳ねる場所)で応援していた。

選手入場時には、サポーターの「決勝へ行く」という強い思いが現れているコレオグラフィーと弾幕が掲げられた。

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最高の雰囲気で始まった前半。
GKの菅野選手がペナルティエリアから飛び出してのクリアにとても勇気を貰い(それも二度)、こちらの気持ちもどんどん高まっていく。
福森選手のポスト直撃のFKもあったが、
前半はスコアレスドロー。

おそらくこのままでは、今までと何も変わらないと感じたのか、このチャンスを逃してはならないと感じたのか、コールリーダーが"一生のお願い"とサポーターたちに声をかけて回っていた。

「みんなで真ん中に集まってやろう。今日しかないから。多分この先、言わないと思う。一生のお願い。」

大人になって、"一生のお願い"なんて中々言えない。それくらい今日がコンサドーレにとって、コンサドーレの未来のために、大事な試合だということが、彼の"一生のお願い"から伝わってきた。

今回のチャンスを逃したら、次はいつあるのかわからない。もしかしたら、来年いけるかもしれないし、もしかしたら、もう二度と行けないかもしれない。
コンサドーレだって、ずっとあるわけではないかもしれない(ずっとあり続けて欲しいが)。

今回のチャンスを活かせたら、来年はもっと強くなるかもしれないし、コンサドーレに来たいと思ってくれる選手も増えるかもしれない。

未来はなにもわからない。

未来はなにもわからないからこそ、今できることをやろうと思えた。私もチャンスを逃したくなくて、彼の思いに賛同したし、心からやりたいと思ったし、ワクワクしたし、何故か涙が出た。

ゴール裏にいたサポーターのどれだけが、彼の声に賛同したのかはわからない。
たくさんのサポーターが真ん中に集まった。
「決勝行きたい!」「優勝したい!」「タイトル獲りたい!」「このチャンス逃したくない!」そんな思いを持つ人がゴール裏の真ん中に集結した。

すると、どうなるか想像できるだろうか。
ゴール裏のパワーが体感で何倍にもなった。
声もいつもより出る。
手拍子も自然と出来る。

何よりも強く感じたのは、「無敵感」
みんなが集まって声を出した瞬間に「今日は負けない」と思えた。

相手チームにとって、もの凄い迫力になり、コンサドーレにとっては、この上ないサポートになっているのを実感できた。

おそらくゴール裏真ん中に集まったサポーターは、そう感じた方が多かったのではないだろうか。

サポーターの力で呼び込んだと言ってもいい、鈴木武蔵 選手の決勝ゴール。

結果は1-0

初めてタイトルに王手をかけることが出来た。
ただ、まだ何も手に入れていない。
ここから。

コールリーダーの呼びかけに応じず、その場に留まった人もいた。否定するつもりはない。身体が不安な人もいれば、貴重品の心配もあるし、たくさんの留まる理由があるのもわかるから。中心に集まりすぎると、バランスが悪くなるという考えもあるだろう。

ただ、一度考えて欲しいと思うことがある。

もし、あの試合で負けていたら、後悔はしなかったか?
自身が出来ることをやりきったのか?

コンサドーレというクラブが挑戦を続けていくには、サポーターも新たなことに挑戦していく必要があると思う。
今までと同じでは欲しいものは手に入らない。
それはコンドーレというクラブの歴史が示している。
クラブがチャレンジしているのだから、私たちサポーターも1人1人が出来る範囲でチャレンジしていかなければならない。

チャレンジしてみて、自分には合わなかったなら、次からはやらなければいい。
チャレンジせずにやらないのは、違うのではないかと思う。

真ん中に集まった時、サポーターがサポーターをサポートしてくれているような感じがして、私自身も心強かった。
いつもより応援が楽しかった。
1人では到底無理だけど、仲間がいたから自分に出来る全てを出せた。
試合が終わったあと、自然と顔見知りでないサポーターと話し合っていた。

それくらいまとまっていたのだろう。

あの一体感は、今後のコンサドーレのゴール裏の可能性がみえた瞬間だったように思える。

おそらく、あんなに熱いサポーターが真ん中に集まってサポートしたら、コンサドーレはこれからもっともっと強くなっていくだろう。

ただ…。

コールリーダーは"一生のお願い"を使ってしまった。

これからは、私たちが自発的に、真ん中に集まって、"今日もやりましょう!"ってやっていけるようにならないと。

今から決勝が楽しみで仕方がない。

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