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脚本『月想』を読んだ話

今の季節にぴったりな作品です。脚本家の高橋郁子さんが個人で楽しむ範囲でと公開してくださっている脚本の朗読をしました。原案は今昔物語集第27巻24話です。(使用については条件があります)


この原作は以前ある朗読コンテストの課題になっていました。古文の朗読なんてしたことがないのに勉強もせずに挑戦し、当然玉砕。不選考事由には「早すぎる。セリフがわざとらしい」と書いてありました😔

この「月想」は舞台脚本として書き下ろされたものです。大塚明夫さんがひとり語りしたものが先月末までYouTubeで公開されていました。それがうっとりするような世界で。大塚さんだからこそ成立する語りだなあと思いながら聴きました。
それを基準にしてしまうとハードルが高すぎて読めなくなるので、自分なりの表現で精一杯読ませていただきました。

とても視覚的な作品でした。
どんな〇〇である、〇〇がどうする
というのが映像になりやすいといえばいいのかな。見えるように読むというのは永遠の課題です。
登場人物は2人、主人公の男と別れた妻。そこにナレーション、他に男の心情のパートもあります。それが読み分けできたか。でもあまり飛び出した音を作りたくなかったです。
そして思いが劇的に変化していくストーリーなのでとても難しかったです。約20分くらいの間にぎゅぎゅぎゅーっと詰まっていました。朗読をする人なら挑戦したくなる作品ではないでしょうか。
反省点はいろいろありますが、学びは多かったです。

よかったら聞いてください(約18分)

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