未来のミライを見た

細田守の映画は好きだ。
人間味があって良い。
遠い世界だがそれを身近に感じさせる。

でも未来のミライはなんと感想を言っていいか悩ませる。
泣けたでしょ?面白かったでしょ?と知人に言われたが、その返事をぼくはまだ書けていない。

例えるなら、親が子供に読んであげる絵本のような内容だった。
長男長女で、弟か妹がいる人ならもっと面白く感じたかもしれない。
ぼくは次女なのでその辺りを感じることができなかった。トトロを感動作品だというのも同じ人だと思う。次女のぼくには、トトロで感動することも、未来のミライで泣くことも出来なかった。

ただ、「くんちゃん」の涙には共感できなかったが、「お母さん」の涙には共感できた。映画を見た後、ぼくは「今日の晩ご飯は娘の好きな、玉子寿司にしようかな」と思った。しなかったけど。

もちろん現実世界では過去にも未来にも行けないが、過去の人たちの残した技術や、今目の前にいる存在を大事にすることはできる。むしろそれしかできない。家族だけじゃなく、親戚、もっと言えば「ご先祖様」。自分の周りの人たちを大事にしよう、と思わせる教科書または絵本のような内容でした。

しかしそれを人に伝えるのは何か恥ずかしく、知人への返事はやはり書けずに既読無視することにした。

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