サルでもわかる「行動経済学」
なんでも気になるお年頃たかしくん(5歳)が、なんでも知ってる先生に、ウワサの「行動経済学」について聞いてみました。
行動経済学ってなぁに?
たかしくん:「ねえ先生、行動経済学って何?」
先生:「たかしくん、5歳なのに難しいことを聞くんだね。行動経済学っていうのは、人がお金を使うときにどうやって決めるかを勉強する学問なんだよ。」
たかしくん:「どういうこと?」
先生:「たとえば、お菓子を買うとき、たかしくんはどうやって選ぶ?」
たかしくん:「美味しそうなお菓子を選ぶよ!」
先生:「そうだね。でも、どうしてそれが美味しそうだって思うんだろう?」たかしくん:「パッケージがかわいかったり、前に食べて美味しかったりするから!」
先生:「そうなんだ。それが行動経済学でいう『感情』や『経験』の影響なんだよ。人は値段だけじゃなくて、いろんなことを考えて物を選ぶんだ。」
たかしくん:「へえ、自分でも気づかないことだね。」
先生:「そうだね。行動経済学は、そういう自分でも気づかない心の動きを勉強するんだ。」
たかしくん:「他にどんなことを勉強するの?」
アンカリング効果ってなぁに?
先生:「たとえば、『アンカリング効果』っていうのがあるよ。最初に聞いた情報が、その後の判断に大きく影響を与えるんだ。」
たかしくん:「どういうこと?」
先生:「例えば、新しいおもちゃが500円だと高く感じるよね。でも、『最初は1000円だったけど、今は半額だよ』と言われると、急に500円が安く感じるんだよ。」
たかしくん:「なるほど、それって面白いね!それならお店でギャン泣きしてママに買ってもらいたくなるね」
先生:「(・・・たかしくんのママはいつも苦労されてるんだろうなぁ。)」
ハロー効果ってなぁに?
先生:「行動経済学には、他にも『ハロー効果』というのがあるよ。」
たかしくん:「ハロー効果?」
先生:「うん、一つの良いところがあると、その人や物全てが良いと思っちゃうことだよ。たとえば、大好きなスポーツ選手がいると、その人のすべてがすごく良いと思うかもしれないけど、それはスポーツが上手いからだけかもしれないんだ。」
たかしくん:「確かにそうかも。大谷選手はすごい人だから、さぞ人を見る目もあるんだろうと思っていたのに、26億円もイカれちゃってるもんね❤️」
先生:「・・・そっそうだね。野球が上手いからといって、通訳の人を選ぶのも上手いとは限らないんだ。これも行動経済学の一部なんだよ。(26億円もイカれてたのかぁ、あいつやべェなキングボンビーかよ)」
認知的不協和ってなぁに?
たかしくん:「先生、もっと教えて!」
先生:「じゃあ、『認知的不協和』って知ってる?」
たかしくん:「何それ?一平ちゃん?」
先生:「・・・違法賭博のことは一旦置いておいて、認知的不協和っていうのは、自分の考えや行動が違うと感じると、心がもつれることなんだ。
例えば、ケーキは美味しいけど、体に悪いと思っているときに、友だちからケーキをもらったら、どうする?」
たかしくん:「虫歯上等で食べるかな。」
先生:「まぁそうだね。でも、心の中で『美味しいけど体に悪い』って気持ちと『友だちからもらったから食べたい』って気持ちがぶつかるんだ。これが『認知的不協和』なんだよ。」
たかしくん:「ああ、そういうことあるね。」
先生:「うん。これを知ることで、自分の考え方や行動がどんなふうに影響を受けているかがわかるんだよ。」
確証バイアスってなぁに?
たかしくん:「先生、確証バイアスってなぁに?」
先生:「たかしくん、確証バイアスっていうのは、自分が信じていることをもっと信じたくて、それに合った情報だけを探しちゃうことなんだ。」
たかしくん:「どういうこと?」
先生:「じゃあ、たかしくんが大好きなライオンのぬいぐるみがあるとしよう。たかしくんは『このライオンは一番強い!』って思っているよね。だから、ライオンがトラに勝つ話ばかり探して、『やっぱりライオンは強いんだ!』って信じるんだよ。」
たかしくん:「うん、ライオンは強いもん!」
先生:「でも、トラがライオンに勝つ話もあるんだよ。でも、確証バイアスがあると、たかしくんはその話は見ないで、『ライオンは強くない』って思っちゃうんだ。」
たかしくん:「ああ、わかった!自分が信じてることだけ信じたいんだね。」
先生:「そうそう。確証バイアスがあると、自分の考えに合った情報ばかり探して、それに反する情報は見ないようにしちゃうんだ。だから、色んな話を聞いて、自分の考えが正しいかどうかを確認することも大事なんだよ。」
たかしくん:「そういえばライオンのオスはメスに狩りをさせて、自分は働かないから、まるでパパだねってママが言っていたかも。つい聞いてないフリをしちゃってたよ。これからは、色んな話をちゃんと聞くようにするね!」
先生:「・・・それは意味が少し違ってくるような。(たかしくん家は複雑な家庭なのかな?)」
プロスペクト理論ってなぁに?
たかしくん:「先生、『プロスペクト理論』ってなぁに?」
先生:「これは、リスクとリターンをどう評価するかの理論だよ。特に、人は損をしたくないって気持ちが強いんだ。」
たかしくん:「どういうこと?」
先生:「たとえば、お小遣いでお菓子を買うとき、2つ買えるお小遣いがあって、お店で1つ買うともう1つ無料って言われたら嬉しいよね。でも、いつも2つ買えるのに今日は1つしか買えないってなると、損した気持ちになるよね。これがプロスペクト理論だよ。」
たかしくん:「ママがいつも元カレの話をするのもプロスペクト理論の影響を受けてるからってことかなぁ?」
先生:「そうか、別れたことを後悔しているんだね。別れたときはいいと思ったけど、後から『あの楽しかった時間を失っちゃった』って思うようになったんだ。」
たかしくん:「へえ、それで?」
先生:「これがプロスペクト理論だよ。人は得したことより、失ったことの方が大きく感じるんだ。ママはその人と別れたことを損したって感じてるんだね。」
たかしくん:「わかった!だからママは後悔してるんだね。(フフフぼくは知ってるよ、その元カレが先生なことを)」
先生:「(・・・ワンチャン復縁できないかなぁ。だけどたかしくんも付いてくるのかぁ)」
現状維持バイアスってなぁに?
たかしくん:「先生、現状維持バイアスってなぁに?」
先生:「たかしくん、現状維持バイアスっていうのは、今までやっていることを変えたくないって思う気持ちのことなんだ。」
たかしくん:「どういうこと?」
先生:「たかしくん、いつもお気に入りのカレーライスを食べてるよね。でも、今日は新しいスパゲティを食べてみない?って言われたらどう思う?」
たかしくん:「うーん、カレーライスが好きだから、カレーライスがいいな。」
先生:「そうだよね。新しいものを試すより、いつも食べているものを選びたくなるんだ。これが現状維持バイアスだよ。新しいことをするのがちょっと怖かったり面倒に感じたりするんだ。」
たかしくん:「なるほど、だから同じことを続けちゃうんだね。」
先生:「そうだね。でも、たまには新しいことを試してみるのも楽しいかもしれないね!」
たかしくん:「うん!ぼくも、オンラインカジノでギャンブルに挑戦してみるよ」
先生:「たかしくん!やめなさい!」
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