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妊娠しにくい高プロラクチン血症ってなに?原因と対策について知りたい|初めての妊活Q&A
「出産してないけど母乳がでているのはなぜ?」
「高プロラクチン血症と診断されたけどどういう病態なの?」
出産していないのに産後のママのような身体症状がでたり、不妊の原因として治療を進めることになる高プロラクチン血症。
この記事では、不妊の原因の一つで去る高プロラクチン血症の原因、症状、治療方法についてまとめました。
これから妊活をしようとしている方、現在妊活をしている方、不妊治療中の方も、なぜこの病態が問題になるのかを確認しておきましょう。
不妊の原因の一つ高プロラクチン血症について
高プロラクチン血症の症状
プロラクチンとよばれるホルモンの血中値が異常所見を示し、出産とは関係のないタイミングで乳汁の分泌、月経不順、排卵障害がみられることで不妊の原因となりやすい病態です。
プロラクチンは、本来は出産後の乳汁分泌に関係するホルモンであり、妊娠前に分泌していると妊娠しにくいということがあります。
症状としては、以下のようなものがあげられます。
乳汁分泌
乳房の腫大
月経不順
排卵障害
頭痛、吐気、目の見えにくさ(下垂体周辺の異常所見)
※プロラクチンの作用について
乳汁分泌、妊娠後の排卵抑制作用、授乳中の生理抑制作用
高プロラクチン血症の病態と原因
プロラクチンは、下垂体から分泌されています。過剰に分泌して血中濃度が高くなっている状態をさします。下垂体に腫瘍ができることや、抗うつ薬・吐気止め・胃薬・抗アレルギー薬などの薬剤性による高プロラクチン血症があります。甲状腺に関する疾患の一つである原発性甲状腺機能低下症でも、下垂体ー甲状腺の共同機能が損なわれ、プロラクチン値が高くなるケースもあります。
主な原因の一例)
下垂体腫瘍
薬剤性
原発性甲状腺機能低下症
不妊検査におけるプロラクチン測定
血中プロラクチン値は、排卵に関する機能と関連があるため、月経中の血液検査の測定項目の一つとして測定することがあります。正常値は、30ng/ml以下であり、通常は15ng/ml以下であることが多いとされおり、高プロラクチン血症では30以上の所見がみられることがあります。
甲状腺機能評価から下垂体ー甲状腺の共同した機能の障害なのか、また、下垂体周囲のCTやMRI検査での画像所見から、下垂体付近の構造異常がないかどうか確認することもあります。
主な検査方法の一例)
血液検査(月経中)
CT・MRI検査
甲状腺機能評価
不妊原因になりやすい高プロラクチン血症の治療について
一般的な治療方法
高プロラクチン血症の治療方法の第一選択としては、薬物療法によりプロラクチンの生産量を抑制する方法がとられます。
脳の構造異常が見られる場合は、手術療法や放射線治療が必要になることもあるようです。
薬剤性の要因がある場合は、服用している薬剤を確認し、原因となりうるものを使用している場合は、原疾患の管理状況を踏まえながら調整することになります。
先程も提示したように、いくつか原因があるため要因に適切な治療方法を選択して治療をすすめることになります。
まとめ:月経が乱れていたら身体所見もふまえ高プロラクチン血症の可能性もみておく
不妊原因の一つである高プロラクチン血症。月経の乱れや産後以外での乳汁分泌などの身体所見をみて何か異常がないかを疑うヒントを確認しておけるといいですね。
他にも、排卵障害がでやすい多嚢胞性卵巣症候群などの病態もあるので、こちらの記事からご覧ください。
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