不妊治療の先進医療とは？保険診療と先進医療の関係についても
前回の投稿では、アイジェノミクスの着床の窓検査・子宮内フローラ検査である、ERA・ EMMA&ALICEが、不妊治療関連の先進医療として認定された最初の6技術に選ばれ、3月4日に告示されたことをお知らせさせていただきました。
記者発表を行ったところ、各社に記事をご掲載いただき、その反響の大きさから注目度の高さが伝わり気持ちが引き締まります。保険医療認定を目指して、これからも頑張ります！
さて、今日は先進医療とはどんなものなのか？について改めてまとめてみようと思います。
「先進医療」とは？
「先進医療」という言葉は、どこかで聞いたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうです。生命保険会社と医療保険を契約する際、保険の営業担当者から「先進医療保障特約」「先進医療特約」などを案内されませんでしたか。
その保険の特約にある「先進医療」は、今回アイジェノミクスの「ERA検査」「EMMA＆ALICE検査」が認定を受けた「先進医療」と同じです。
着床の窓を調べる「ERA検査」、子宮内フローラを調べる「EMMA&ALICE検査」については、これまでの記事や毎週エフエム西東京で放送されている「妊活ラジオ」もぜひご覧になってみてください。
先進医療は保険診療化に向けた検討のための評価療養
「先進医療」というのは厚生労働大臣が定めた、先進的な医療技術のことで、保険診療との併用も認められています。
よりよい治療の実現を目指して、大学や病院、研究機関などではさまざまな医療技術の研究開発が行われています。しかし、そこで開発された最新の医療技術の中には国民健康保険や会社・団体の健康保険といった公的保険の対象とならない医療も多くあります。
日本では保険診療とこうした全額自己負担による保険外診療、つまり自由診療を併用する「混合診療」が認められていません。
そのため、自由診療を合わせて受けた場合、本来は保険診療の対象となるはずの部分も含めた、医療費の全額が自己負担となってしまいます。
そういった最先端の医療技術でありながら、保険診療との併用が認められている技術が「先進医療」です。患者さんの選択肢や利便性が損なわれることのないよう、さまざまな状況を考慮したうえで定められます。
先進医療は、現時点では公的保険診療の対象とはなっていないものの、一定の有効性などが認められることから、今後、対象とするかどうかの評価をしている医療技術、「評価療養」の一つです。
アイジェノミクスの先進医療も「先進医療特約」が使える？
多くの生命保険会社や共済保険が医療保険のオプション契約で「先進医療保障特約」「先進医療特約」といった保険商品を案内しています。
アイジェノミクスの「ERA検査」「EMMA＆ALICE検査」は厚生労働省から「先進医療」として認定を受けた高度医療技術であり、公表リストにも掲載されているため、おそらく適用していただけるはずですが、その取り扱いについては保険会社によって異なる可能性があります。詳しくは、ご契約されている保険会社とご確認ください。
弊社からも、新しい情報が入り次第ご紹介させていただこうと思います。
「先進医療と同様の治療」では治療費全額自己負担になるので注意が必要
「着床の窓」を調べるERA検査や、「子宮内フローラ」を調べるEMMA＆ALICE検査は、先進医療を行う施設であることの届け出が済んだ医療機関でのみ、先進医療として実施することができます。
先進医療の費用は公的医療保険の対象外で、全額自己負担。併用される保険診療には通常通り公的医療保険が適用になる、というのはこれまでにご紹介した通りです。
では厚生労働省に先進医療を行う機関として届け出されている医療機関以外で、ERA検査やEMMA＆ALICE検査を実施した場合はどうなるのでしょうか。残念ながら、その場合は先進医療と認められません。
また2022年4月11日の現時点で認められている「着床の窓」検査はERA検査のみ。「子宮内フローラ」検査も同様に、先進医療となっているのはEMMA＆ALICE検査のみです。それ以外の検査を併用する際には、保険診療は適用となりません。
「ERA検査」「EMMA＆ALICE検査」について相談できるクリニックは、アイジェノミクスのウエブサイトでもご確認いただくことができます。先進医療の対応の可否については、それぞれの施設へご確認ください。
アイジェノミクスの「着床の窓」「子宮内フローラ」検査は保険診療と併用可能！
「着床の窓」の検査、「子宮内フローラ」の検査で「先進医療」となったのはアイジェノミクスのERA検査、EMMA＆ALICE検査が日本で初めてです！
4月からいよいよ、不妊治療の保険診療がスタートしました。アイジェノミクスの「ERA検査」、「EMMA＆ALICE検査」は保険診療とも併用が可能です。
今後は保険診療として認められるよう、私たちもより一層頑張っていきます！
不妊治療のための遺伝子検査ラボ アイジェノミクス
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