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「卵子の老化」についてまとめてみた

このnoteでは、よく耳にする「卵子の老化」について、老化とは何か?から老化させない秘訣まで全て公開します。

こんにちは!
看護師が教えるおうち妊活のゆかさんです。
35歳を超えて妊活をしていると、たまに耳にする「卵子の老化」。
どういうものかご存知ですか?
歳を重ねれば老化していきますが、実はそれ以外にも卵子を老化させてしまうものがあるんです・・・
このnoteで卵子の老化について徹底解説するのでぜひいいね♡をお願いします。

●老化って何?
●卵子が老化したらどうなっちゃう?
●老化は防げない?若返れない?

こんな疑問に全てお答えします!
一緒に勉強して、できることから取り組んで、
赤ちゃんが来たい時にいつでも来れる体を作っていきましょう!

急いでいる方は「5.明日からできる5つのこと」だけを、ちゃんと納得・理解したい人は全部読んでいただくことをおすすめします。


1.老化ってなに?

老化は、細胞がちゃんと分裂して増えれなくなってしまうことです。
人の体は常に、古い細胞が死んで、新しい細胞が生まれることで維持しています。なので、細胞がちゃんと分裂できなくなると一大事です。

細胞が老化し、分裂できなくなると、細胞が作っている臓器(子宮とか卵巣・胃・肺・血管etc)を維持できなくなってしまうので筋肉が衰えたり、食欲が落ちたり、糖尿病やがん、動脈硬化になったりします。
(お年を召したおじいちゃん・おばあちゃんをイメージしてください)

2.卵子が老化すると起きること

卵子も細胞の一つなので、老化していきます。
ご存知の方も多いと思いますが、卵子は卵巣の中で成長し、卵巣を飛び出して卵管で精子と出会い、旅をしながら子宮に辿り着き、子宮内膜に腰を据えます。
この過程で、何度も何度も細胞分裂をして成長していきます。
しかし、卵子が老化すると、この卵子や受精卵の成長といえる細胞分裂が上手にできなくなります。
上手に分裂できないと、受精卵の中にある染色体(人の設計図)が壊れてしまい、赤ちゃんになれなくなってしまいます。

3.なんで老化しちゃうの?

老化している細胞の中をみると、ミトコンドリア(細胞の中でエネルギーを作る工場)の機能低下や、細胞を作っているタンパク質や脂質が傷ついている、DNAが壊れている、テロメア(DNAの中にある命の回数券)が短くなっている事があります。では、これに影響を与えているものは何でしょうか?

老化の原因は、歳を取ること、脂質のとりすぎ、栄養不足、有害物質などたくさんあります。
普段の生活の中で接することが多い、ストレスや食事、喫煙、激しすぎる運動などで生じる活性酸素や終末糖化産物が大きな原因だといわれています。

なので、老化が少ない元気な卵子を作るためには、この活性酸素や終末糖化産物を①増やさない②減らすこの2つがとても大切です。

4.老化を止めたい!若返りたい!

老化は止める事が大切です。一度老化した細胞は、老化しないようにはできますが、若返ることはできません。おじいちゃんが突然若くなる事がないのと同じです。
ただし、卵子が卵巣から出てくるためには、先ほど出てきた活性酸素が必要です。そのため、卵子は飛び出した瞬間に活性酸素にさらされて一気に老化する事がわかっています。それならば、多少の活性酸素に負けない卵子を作れば、卵子が老化しすぎて赤ちゃんに会えないということはないのです。
そんな強い卵子を作るには、お母さんの普段の生活にかかっています。
お母さんの体が老化しやすい体になっていたら、自分が老けたり、病気になるだけでなく、卵子も老化しやすくなってしまいます。

5.明日からできる5つのこと

老化を防ぐためにできることを1~5つのステップにまとめますね。
ステップでまとめていますが、全て読んでもらい取り組める事あらやることをおすすめします。
• Step1~4は悪いものを増やさないアプローチ
• Step5は減らすアプローチです。

Step1:(吸っている人は)タバコをやめる

タバコは百害あって一理なし。
どうしてもやめられない人は禁煙外来にいくこともおすすめです。
吸ってないよ?もうやめたよ?という人はstep1クリアです!

Step2:適正体重になる

体重はBMIという数字で見ていきます。
BMIを出すには、体重(kg)を身長(m)で2回割ってください。
体重50kg、身長150cmの人は、BMI 22.2です。

BMIの計算式
BMI=体重(kg)/(身長(m)×身長(m))

計算した結果BMIが22であれば最適です。(※妊娠適齢期の方は)
25以上ある人は要注意です。
赤ちゃんが来ないだけではなく、多嚢胞性症候群(PCOS)や糖尿病になるリスクが高くなります。
体重を減らしていきたい人は、まず腸を整えた上で必要な栄養をとり、少しの運動を組み合わせることで比較的楽に体重を落とすことができます。

BMI、OKだったよ!という人はStep2クリアです!

Step3:運動する

おすすめはお散歩。
特に食後がおすすめ!食後は血糖値が高くなります。血糖値が高くなると、老化の原因になる終末糖化産物が作られます。しかし、食後に運動をすることで、血液の中の糖が運動に使われて終末糖化産物が作られにくくなります。
ただし、オリンピックや全国大会に出るくらい激しい運動はやめましょう。老化の原因になる活性酸素が増えてしまいます。

Step4:ストレスを減らす

ストレスが増えると、活性酸素が増えてしまいます。
不妊治療をしている方は、がん治療やHIV治療をしている人と同じレベルのストレスを感じています。(ちなみに、満員電車は戦闘機の乗っているレベルのストレスだとか)。
ストレスを受けない生活をしたり、のんびりする時間を作ったり、寝る時間をしっかり取るなど、ストレスを減らしていきたいですね。
(ストレスに関しては今後解消のポイントをまとめていきます!)

Step5:栄養をとる

ここまでお伝えしてきた方法は、①原因となるものを減らすアプローチです。
でも、どれだけ工夫をしても、世の中には活性酸素や終末糖化物質が溢れているし、仕事をしていたらストレスを減らすなんて限界があるのが現実・・・。
最後におすすめするアプローチは、できてしまった悪いものを減らしていくアプローチです。

それが、抗酸化作用のある栄養素をとっていくこと。
活性酸素にもいくつか種類があって、それぞれ効果がある栄養素が違います。(今後抗酸化についてもまとめていきますね)
ここでは、抗酸化作用のある栄養素をあげていきます。

・ビタミンA・C・E
・亜鉛・銅・マンガン・鉄・セレン
・αリポ酸・CoQ10・カロテノイド・アントシアニン
・EPA・DHA・フラボノイド

5.最後に

もりもりの内容でしたが、少しでも新しい発見があると嬉しいです。
知ったからといって、実践しなければ体が変わらないのも事実。
でも、実践すれば確実に体は変わっていきます!!!
少し調子がいいかも?寝付きが良くなった?体が軽いかも?となれば大成功してます!

個別の相談はインスタのDMで受けています。
●体を変えるために頑張りたい!
●自分は何から始めたらいいだろう?
という方は、下記のURLからinstagramのDMへ「相談希望」と送ってください。

参考文献

  • 「今すぐ知りたい!不妊治療Q &A基礎理論からDecision making」久慈直昭,2019,医学書院

  • 「高齢不妊診療ハンドブック」森本義晴,2019,医学書院

  • 「老化研究を始める前に読む本~450本の必読論文のエッセンス」高杉征樹,2022,羊土社

  • 「みえる!わかる!女性内分泌」岩瀬明,平池修,太田邦明,2022,メジカルレビュー社


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