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日記 2024.3.24(日) 休みの日/残金500円ちょっとで過ごす休日/夢の話/核心のようなものに迫る/カレー屋/風を描く

1週間に一度のお休み。といっても残金500円ちょっとで過ごすなら今日も図書館で過ごすのがいいだろう。結局いつも通りの1日になりそう。平日も休日もない、そんなふうに毎日を過ごせるようになればそれが1番いい状態のような気がしている。

午前中は家事に徹する。起きてすぐに顔を洗い化粧まで一気に。ここまではめんどくさいと思う前に済ませるのがコツだと思っている。人に会うわけでもないのに化粧をするのはスイッチを切り替えるため。化粧をしないことで行動範囲が小さくなり過ぎるのを防ぐ。できるだけ思った時にぱっと動けるように体制を整えておく。

洗濯機を回す。今日は朝は寒かったけれど日中は少し暖かそう。パジャマを脱いで洗濯機に入れて、キッチンクロス3枚も忘れずにぽいっと放り込む。今日から新しい洗濯洗剤に切り替わる。洗浄力や香りなどがさらによくなりリニューアルしたものらしい。ご飯を炊く。ひきわりのはと麦はそのままご飯と一緒に炊けるようなのでお米と一緒に水にかしておいた。土鍋に移して小豆も入れて、お塩を忘れずに入れて炊く。お湯を沸かす。わたしの鉄瓶はぱんぱんに沸かすと1000mlくらい沸かせるようだ。900mlは番茶に、100mlはチコリラテに使う。番茶の茶葉がなくなった。昨日粉々になった茶葉を全部急須に入れた。今日は二回目。特にうすーい番茶が入った。大事に飲む。

昨日見た夢を思い出す。坂口恭平さんと会話をしていた。もう帰らなくちゃいけないのになかなか帰ることができないという気持ちの中で話をしていた。お寺の境内のような場所からどんどんと周りの人は帰っていき、最後に坂口さんとわたしが残って話をしている。何の話をしていたのかは覚えていないけれど、ひと言ずつ短い会話を交互に続けていた。さみしさが混じる夕方の風景だった。また別のシーン。2年前にお別れした元住人の愛兎だったぬすとこぶがわたしの実家らしき場所で飛び跳ねていた。ぬすとこぶとは元住人を一旦うちに保護する話が出ていた頃にお別れした。ぬすとこぶとも一緒に住めるのかなと思っていたなかで突然の別れだったけれど、少しずつ弱っていく姿を見ていたので楽になったのかなとも思った。あれからもう2年が過ぎていた。わたしはこのうさぎに初めて相手と心を通わせるということを教えてもらった気がしている。夢で会えてうれしかった。久しぶりに写真も見返してみる。可愛くてきゅっとなった。

昔の写真をいろいろと見てみる。描きたい絵があるかもと探していく。描くならいまの時期の写真がいいなと思いながら探していると、お父さんがゴルフの行き道か帰り道に車の助手席から撮った河川敷の満開の桜の写真が目にとまる。撮影時期はおそらく2021年4月2日ごろ。お父さんは綺麗なお花の写真をよく送ってくれる。その中でもグッとくるものは写真フォルダに保存していたのだった。39枚目はこれを描こう。

絵を描くスピードを上げたい。いまは毎日ちょこちょこと描いていくからなんだかんだで1週間から2週間かかっている。時間をかけて色を重ねて描くとだんだん絵は厚みを増してよくなることもあるのだけれど気持ちものりにくいのが気になっていた。それに無能なわたしにはよくする必要なんてないのだった。時間をかけて描くことで、だんだんといい一枚を完成させようとする気持ちも出てきて、下手な絵を完成させたらいけないと思ってくる。邪魔な気持ちが入ってくると純粋に楽しい気持ちで絵を描くことができなくなっていく。描く目的を忘れる。わたしはただ楽しい気持ちを素直に指で描きたいのだ。ひたすら続けることに集中する。
1日1枚とすれば今日の下手を明日に引きずらないから気持ちがいい。次の日にはまた新しい白い紙に向かうことができる。時間をかけて一枚の絵を描くと自分がうまくなってきているなんて勘違いしそうになる。そんな勘違いを防ぐためにはスピードが大事だと思うようになってきたのだった。
絵を描くことで自分を安心させていた頃のように、絵の中にわたしだけの世界を広げることが楽しくてしょうがなかったあの頃のように描きたい。絵も家事と同じように意気込まずにすっと楽しめるのがいい。核心のようなものに、ついに目を向け迫る時がきた気がしている。

お昼ご飯は炊き立てのご飯と昨日のお昼の残りのお味噌汁とひじきの煮物。はと麦を混ぜて炊いたら香りも良くてふわふわになった。ご飯にかけるごま塩はもう少しでなくなるな。また寝かせ玄米定食を食べに行って買おうと思う。にんじんのぬか漬けも3本出してポリポリかじる。昨日のひじきの煮物、味が落ち着いてとってもいいお味になった。ほんのり梅風味が心地よい。お母さんはアジの梅煮を作ってみようと言っていたっけな。ほんとうになんでも使える。梅干しの万能さに驚くばかり。

春はすごい。近ごろお父さんもお母さんもむくむくと冬眠から覚めたように動き出している。人間も冬場はしっかり冬眠しながら春を待ち、春を感じ出したらまた動き出すのがいいのかなと思う。冬の間の過ごし方について、もっと研究してみたい。

今日はお昼寝してから図書館へ。日曜日の図書館はしっかり混んでいた。気温が高めなので外のテラスのベンチにもたくさんの人。わたしはイヤホンで坂口さんの1日をただずっと追うだけのYouTubeを声だけ聴く。夢の余韻に浸りながら本を読む。コンビニで買ったこしあんのあんぱん128円とナルゲンに入れてきたミント入りチャイをテラスのベンチでいただく。あんぱんはあんこがなめらかで美味しかった。みんないつかはあんこが好きになっていくものなのかな。家族はわたし以外昔から大好きだったおはぎや柏餅も、わたしは作るのだけ好きだった。はずなのに、行列ができていてもどら焼き屋さんの列に並ぶ人の姿にいまかなり共感し始めているのだった。

本を読み進める。いま1番楽しいところ、気になるフレーズにふせんを貼りながらうんうんとうなずき読んでいく。今日も読書は集中できないかなと思ったのだけれど水を飲むようにことばが体の中に入ってくる。美味しく読めた。
まいちゃんからザワークラウトはどのくらいが完成なのかと聞かれる。まいちゃんもザワークラウトを作ってみたらしくてうれしくなる。1週間くらいして程よくやさしい酸味を感じたら完成だと思うけど、キャベツの時期や水分量でも違ってくるのだと思うと伝えてみる。カレーに添えて食べたいなと話しているとカレーが食べたくなってきた。坂口恭平さんのカレー屋を聴いて気持ちを落ち着けるとまいちゃんに話す。まいちゃんもカレー屋を聴いてみたらしく、歌詞がすごくいいねと言っていた。坂口さんのカレー屋という曲、日常の雰囲気が伝わる歌詞とメロディにほんとうにほっとするのだ。寺尾さんと歌っておられるのもすごくいい。思わずわたしが一緒にカレー屋に行っているような気持ちになってくるのはどうしてだろう。どんなカレー屋さんなのか、どんな道を歩いているのかはっきり絵が浮かぶから不思議でしょうがない。
17時で閉館のお知らせが聞こえてきた。荷物をまとめて帰ることにする。外へ出ると雨が降ってきた。高架下へ急ぐものの間に合わずしっかりと濡れる。高架下沿いを歩き、途中からは諦めて雨を浴びながらのんびり帰る。お水を2本を買おうと産直市場へ寄る。小ぶりのトマトが半額になっていたので一緒に買う。財布には174円残った。やった。

家に帰って夕飯の支度。今夜は残っている野菜をふんだんに使って豪華なお味噌汁といこうではないか。買ってきたトマト、厚揚げ、玉ねぎ、にんじん、九条ねぎ、干し大根。長芋も残っていたので梅おかか和えにしてみる。わさびを効かせてちょっと濃いめの味になった。ひじきの残りも食べ切る。ご飯は少しだけ食べる。明日の朝ごはんにバナナもあるし、お味噌汁も残したので明日のお昼ご飯までは問題なく過ごせそうだ。

休憩してYouTubeを観ようかなと思ったのだが描きたい絵があるのでそわそわする。お風呂に入って全部済ませてから描くとしてお風呂、歯磨き、ストレッチまで済ませることにする。寝る前の習慣、ハッカとハチミツも飲みくだす。ハチミツは集中力も高めてくれると聞いたのでちょうど良いかな。ストレッチ後で体も軽く、口の中まですっきりとした状態でまっさらな紙に向かう。空から描く。この日は曇り空だったようだけれど、桜の淡いピンクと空が繋がっていくようできれいだ。川と河川敷の色をぼんやりのせてしっかり伸ばす。ベースにある色はなんなのか想像しながら描いていく。よいペースで描き進める。ときどき気分転換も兼ねて手を洗う。椅子の上に立って絵から離れてみてみる。ぼんやりと輪郭が出来上がると上にある色をのせていく。どんどん描いていく。多少バランスが取れてなくても気にしない。全体のバランスで繋いでいく。自分の想像も加えて自由に描く。おんなじ色を出そうとしないで好きな色に染めていく。それでいい、そんな気がしながら描いていく。1時間半で完成。やればできる。スピード感のあるタッチに風を感じる。ああ、そうか、わたしは風が描けてなかったのだと気づく。

満足して興奮したまま布団に入る。本を読んで少し気持ちを落ち着けてから眠ろう。頭の中にずっとカレー屋が流れている。明日は買い出しをして夜はカレーにするしかないな。そう思いながらまぶたを閉じて眠りにつく。


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