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日記 2024.6.24(月) 丁寧に、暇を生きる。

静かで穏やか、退屈な日が続く。けれど死にたい気持ちは無くて、注意深く暇を生きているというイメージ。わたしは静かに感情の変化を待っている。体とこころが動きはじめるのを待っている。大事に、大事に、暇の中にいる。丁寧に暇を生きている。

さて今日は授業中もずっとワンピースのことを考えていた。いま着たいワンピースってどんなかな、ずっと考えていた。メモ帳にスケッチしてみたりする。久しぶりにシャーペンをとった。洋服の線を久しぶりに描いた。製図用のこのシャーペンはパターンを描くのにも使いやすく、アパレルで働いていた時は仕様書を描くために毎日使っていたもの。すこしは楽しくなるようにと、選びに選んだ仕事道具だった。ちゃんと選ぶとやっぱりいい、久しぶりに使ってもちゃんとテンションが上がる。

今日はもう月曜日。木曜日が坂口さんた寺尾さんたちのライブの日なのだけれど、さてワンピースを作っているような時間があるのだろうか。間に合わなくてもいいからつくりたい気持ちに任せてとにかく素敵な生地を探してみたいと思った。オカダヤに寄ってみよう。リネンがいいかな。などと考えて一日過ごしたら時間はあっという間に季節のない教室での時間は過ぎていった。

近ごろ街で洋服を見てもちっともときめかなくなっている。少々高くてもときめいてしまえば買ってみたいと思うのだけれどまったくぐっとくるものに出会えていない。昔みたいにいろんなお店に行くこともなくなったからというのもあるだろう。けれどそれだけなのだろうか。

生地を探す。リネンがいいと思うけれど念のため他のコーナーも見てみる。色とりどりの生地に囲まれ気持ちがわくわくしてくるのを感じる。ぐるぐると何周かして、やっぱり涼しげなリネンがいいと思った。
ベルギーリネンは1mが4,180円。ちょっと躊躇しそうになる。ワンピースを作るならばある程度厚みのある生地がいいしやわらかく手触りも素晴らしいこの生地がやっぱり気になった。鮮やかな青の2色で悩んだけれど、普通に白と黒もいい。最後の最後まで迷って結局黒を手に取ってしまった。黒にはいろんな色があって難しい。特にリネンの生地は生地自体は強くしなやかで使えば使うほど強さが増してくるが色は白っぽく抜けていく。その雰囲気が素敵なのだと思うけれど、自分にはずっとあんまり似合わない気がしていたのだ。きれいに色褪せないものを着たいという気持ちもこれまでは強くあった。しかし年齢を重ねた今はなぜか色褪せていくリネンに強く惹かれている。

わたしは慎重も低めなので1.1mでワンピースが一着できると思う。そう考えると1mが4,180円とは安くないだろうか。自分自身を見つめ直したあとの今、生地の買い方も以前とまったく違っていることに気づく。

一枚の生地からライブに着ていくためにワンピースをつくる。なんでも目的があるとわたしは気持ちが入っていきやすい。推しはいつでも自分自身である。自分を盛り上げて褒めていく、これが一番、最高にしあわせになれる道なのだと思う。

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