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日記 2023.11.20(月)

7時ごろに目が覚める。今日も天気が良さそうだ。
いつもの生理前のもやもやとした前兆が今回はなかった。そういえば昨日の夜は食欲がすごかったのと顔もむくんでいたかもしれない、とあとから気づくくらい。なんだかうれしくなる。

コットンの巾着とミツロウラップに包まれて気持ちよさそうにしている野菜たち。見ているとおだやかな気持ちになる。心配性でネガティブに考えるばかりだったこれまでの人生。無職になって自分を見つめ直す時間がたっぷりとできた。やさしさを増やしていけばいくほどに、ネガティブな思考は風とともに、シャワーの水とともにどこかへ流れ消えていくようになった。
自分にも人にも厳しく完璧主義だった。こうあるべきというのがとても強く、家族や恋人にはいろいろと自分の考えを押し付けてしまったことも多かったと思う。『楽しいこと、気持ちの良いことしかしない』そう決めてからすべての考えを180度変えていくことができるようになってきた。わたしにとって楽しい、気持ちのいいこととは、自分のためだけじゃなく周りやみんなのことを考えて動くことで成立するものであること、楽しめるところ、気持ちのよいところをストイックに追求しても、結局気持ちがいいということ、そんなことが分かってきた。拍子抜けするくらいに単純なことかもしれないけれど、これまでの自分には出来ていなかったこと、気づけなかったことだった。
大事なことは、自分のしていることを人に押し付けないこと。育った環境や生活スタイル、思考などは人それぞれ。できること、楽しいこと、やってみたいこともみんなそれぞれ違う。わたしのしていることは、わたしが楽しくてやめられなくてやっていること、それだけなのである。そういうことも自覚できるようになってきたら、まわりに自分の考えを押し付けたりすることも少なくなってきたように思う。

風が強く、外へ出るのをためらう。それでもフリマサイトで売れた商品を発送するために外へ出た。強風で玄関の前に枯葉が散らばっていた。ほうきとちりとりを玄関に置いているのでさっと履いてから出かけた。

発送を終えて駅前の本屋の前へ。まいちゃんから教えてもらったけれど、この本屋さんは来年の1月でお店を閉められるそうだ。まいちゃんと遊んだ帰りによく寄った。ひとりでもよく行った。本屋が街にあるというのはなんだか安心するものだ。この街から本屋が1件もなくなることになる。なんてさみしいことだろう。
小さなころから本屋が大好きだった。毎月、絵本を購読していた関係で本屋にはよく行っていた。車で5分くらいのところ、散髪屋さんの向かいにその本屋はあった。本を受け取りに、散髪屋さんの帰りに、本屋に寄るのがほんとうに楽しみだった。新しい本のにおいが広がる静かな店内だった。おもちゃも洋服も、みんなみんなよそのお下がりだったけれど、本だけは新しいものを買ってもらえていた。それがすごく嬉しかった。街に1件しかなかったその本屋も、いつしかなくなってしまった。
図書館と本屋は違う。意味がぜんぜん違う。自分の本棚に並べる本を、いつかこの本を読むことになるだろうという本を、探しに出かけるのはほんとうに楽しい。気軽に立ち寄れる場所に本屋がないなんて。仕方のないことなのかもしれないけれど、本屋のない街にずっと暮らす気持ちにはなれないと思ってしまう。

お水と煎餅を買って家に帰り、『ごみを出さない気持ちのいい暮らし』のつづきを読んだ。そういえば、この本も閉店してしまうあの本屋さんで見つけたものだった。セレクトもとても好みだった。
夕方少し横になり、夕飯は大好きな麻婆豆腐にした。白菜とねぎも入れてみたけれど味が濃くなってしまった。昨日から味付けが少々塩っぱい。生理前だったからかもしれない。毎日自炊をしていると、自分の小さな変化にも気づくことができるかもしれない。

日課を午前中に終わらせることが増えてきた。この方が午後からの心持ちがぜんぜん違う。午後からの時間を気楽に過ごせると焦りもなくていい。窓側に作業机を持ってくるアイデアが大正解だったようだ。明るい方へ、気持ちも向かっている。

いつも料理につかっているココナッツオイル。ミツロウと混ぜて保湿クリームに出来たり、塩と重曹と混ぜて歯磨き粉も作れるようだ。料理に使うオイルで化粧品や歯磨き粉を作るという発想がわくわくする。毎日のように口にしているオイルなので、安心して使うことができるし、近々いろいろと作ってみたい。ココナッツオイルは汚れを落とすのにも適しているそうで、メイク落としにも使ってみたいし、ブースターとして化粧水の前にも使えるらしい。メイク落としの方はやや弱めだったけれど、ブースターとして風呂上がりに肌に塗ってみると、肌が柔らかくなったように感じる。ほんのりあまいココナッツの香りもして美味しい。濡れたままの髪には、昨日作ったワックス兼保湿クリームを広げて乾かす。こちらはすごく調子が良く、夕方までオイルの酸化したようなにおいは感じられなかった。とてもシンプルな素材だけで作る手作り化粧品は、使い心地が軽いのもよい。強い香りで頭痛がすることがあるわたしでも心配なさそうだし、精油の香りは付けなくてもよさそうだと思った。シアバターやココナッツオイル本来の自然な香りもすごくいいのだ。

手作りの特別な化粧品たちも、素敵な入れ物を探して入れてあげたい。

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