日記 2024.1.12(金) 朝寝坊で飛び起きる/半径30cmのばあちゃんの世界/タンス部屋掃除/グラタン
4時ごろに目が覚める。お母さんにメッセージ。お父さんからパンの賞味期限が切れているけど大丈夫かとのことだった。昨日持って行く際に伝え忘れていたのだった。冷凍していたので大丈夫とメッセージを打つ母、早朝から笑った。
もう一度寝たらあっという間に8時になっていた。しまった、今日お母さんは地域のサロンの当番で、早めに行ってぜんざいを作るということになっていたのだった。飛び起きて朝ごはんの準備をする。お母さんは着替えを済ませてぜんざいの準備のために圧力鍋で小豆を炊く。
昨日の夜にある程度の準備をしておいて、今朝早めに公民館に行って小豆を炊く予定だったらしいがうちで炊いた方がよさそうだ。なんとか朝ごはんも食べられて小豆もしゅるしゅる圧力がかかったら弱火で12分。火を止めた鍋を抱えて車に積みこみ、蒸らしながら出発して行った。
静かな家の中にポツンとひとり。朝ごはんが済んでしばしコーヒーを飲んで休憩する。
でもすぐに落ち着かなくなって作業を開始することにした。
今日は母屋のタンスの部屋を整理しお父さんのハンガーラックを持って来られるスペースを確保すること、とんどに着ていく作業ジャンパーの袖口のほつれを縫うこと、お父さんの洗った布団のシーツを干した布団にセットすることが主な任務だ。
ひとまず煎餅を食べながらストーブの前で作業ジャンパーの袖口のほつれを直すことにした。今日はファンヒーターじゃないストーブだったので上に置いたやかんがしゅーっと鳴いている。お父さんがいたら沸いたお湯がもったいないから何かに使えと言ってきそうだけれど、わたしは無視してしゅーをBGMに縫い物を続ける。
ふとばあちゃんがよく繕いものをしてくれていたのを思い出した。いつか弟のダメージジーンズを見つけて全部きれいに当て布をして縫ってくれてたっけ。ダメージがおしゃれという概念がないおばあちゃんにとってはやりがいのある繕いものだったに違いない。あれは笑ったなあ。
ばあちゃんはいつも居間の窓の外がよく見える席に座っていた。そばにはお菓子とメモ帳と新聞と、裁縫や編み物セットが配置されていた。自分の周り半径30cmに必要なものを配置して自分の世界をつくっているばあちゃんがちょっとうらやましかった。
そんなことを思い出していたらあっという間にほつれ直しは完成した。
続いてタンスの部屋の掃除と整理。溜まった紙袋や封筒を半分くらい減らしてコンパクトにする。袋類やペットボトルなどもう一度使えそうなものはなんでもどんどん溜まってきてしまうので定期的に実家に帰ると整理している。ペットボトル、紙袋類がなくなってスペースができたところに他のものを置いて少しずつ空間ができてきた。タンスの部屋はいつも1番後回しになってほとんど手をつけたことがなかったのでいい機会だ。
奥の方には調理器具などの空箱やお母さんの書類、生地や毛糸類などがどさっと置かれたりしていた。空箱は捨てることにして、引き出しに毛糸や生地を収納していくとどんどんと空間ができてすっきり。お父さんのハンガーラックを置くスペースも確保できた。
整理して出たゴミの分別をする。実家の地域のゴミの分別の仕方も今年やっと把握できてきた。ダンボールをまとめ、ペットボトルもラベルとキャップを外して分別していく。ゴミの分別も覚えるとどんどん進められる。こういった作業、嫌いじゃない。
お母さんが帰ってきたところでラックを移動してお父さんの布団にシーツをかけてベッドにセットする。掃除機もかけておいたのでお父さんが帰ってきたら気持ちよく過ごせるだろう。あついと言って薄手の掛け布団で寝ているようだったけれどマイナス7度では耐えきれないと思い暑すぎる毛布を掛け布団の上に設置してみることにした。
お父さんが帰ってくる準備は大体整ったようだ。あとはわたしが掃除して変化した部分を先に伝えておく。お米研ぎ用ボウルの場所、即席お味噌汁の場所、トイレのブラシを掃除の際に捨ててしまったこと、先に言っておいた方が良さそうなことを伝える。お父さんはじいちゃんに似てものを使ったら元の位置に戻しておきたいタイプなのだ。
大きなかぼちゃがまだまだあるので今夜もかぼちゃを使ってみる。ひとりでは作ることのないグラタンを作ってみることにした。冷凍庫にずっとあるチーズ類を使い切りたかったのもあった。
グラタンはほとんど作ったことがないと思う。ネットで見つけたレシピを参考に作っていくとすごく簡単だと分かった。かぼちゃを炒めて玉ねぎ、ベーコンも入れて炒め、小麦粉を大さじ2加えて炒めてから牛乳、コンソメを入れた。野田琺瑯の角型のバットに広げてチーズをのせて魚焼グリルで焼く。はんぺんも使ったことがなかったのでサイコロに切って入れてみた。チーズがとけたらもう完成だ。
はんぺんとチーズを生ハムで巻いたのも作ってみた。はんぺんはふわふわで美味しかった。練りもの大好きのお母さんはいつもは卵とじにすると言っていた。
はんぺん入りのグラタンは美味しかったけれどかぼちゃのグラタンとは合っていなかった。別々でいいね、そんな話をしながら夕飯を食べるのも楽しい。日々の台所で作る料理は実験、間違えても楽しいし今度はこうしてみようと思うと未来が開ける。
お母さんはご飯を食べてもううとうとしている。朝がバタバタしたもんな、湯たんぽを布団の中に入れて寝室をあたためておいた。今日はもう寝てもらおう。
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