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日記 2024.1.4(木) アケビの蔓/しいたけ栽培キット/実家のお宝発掘

ささやかに慌ただしかった年末年始も過ぎ、静かな日々が続いている。今日からはなんとなくいつもの日常に戻していきたいと思う。カゴも編みたい。お母さんの穴あきワンピースもダーニングしよう。

朝ごはんはお雑煮。お餅はあと3回分くらいだろうか。たくさんあると見るだけでお腹いっぱいになるけれど、なくなりかけるとさみしい。今日のお雑煮はお正月用にお母さんが大盤振る舞いした食材の残り、はまぐりだった。シンプルなはまぐりだけの汁にいくらをたっぷりと入れる。お雑煮の餅とからんだいくらが大好きだ。

今朝は風は冷たいけれど洗濯物は乾きそう。外に干せそうだ。年末に集まってきたお菓子を朝ご飯の後に食べる。ロールケーキのようにあんこを巻いたタルトの期限が迫っているのであける。今日はきちんとお皿に盛ってフォークを使って食べてみた。懐かしい四国のお土産のタルト。昔よくお土産でもらって食べていたことを思い出す。
お母さんは朝ごはんの時に淹れたエゴマ茶と一緒にいただくというのでわたしだけコーヒーを淹れる。コーヒーとあんこの組み合わせが結構好きだ。チョコレートよりも、ケーキよりも、わたしはコーヒーとあんこのコンビがいい。

年末に採取したアケビの蔓の処理をしよう。カゴ編みの本を読むと、使う時は水につけておいてやわらかくして使うとあった。蔓によってつけておく期間は異なるようだけれど、ひとまず1日水に浸けてみよう。すぐにでも編みたい気持ちをぐっとこらえて蔓を長さと太さ別に分けてくるっと結び水につける。

水に浸けたアケビの蔓。

家全体に掃除機をかけているとフィルターのお掃除のランプがついて止まってしまった。仕方なく水洗いして外へ干しておく。太陽の下で乾かすのが気持ちいい。

お母さんがおもしろがって買っていたしいたけ栽培キット。ずっと放置されて袋の中でしいたけがぎゅうぎゅうに育ち始めていた。お母さんの3番目のお兄ちゃんにもあげたらしいけれどそちらは小さいのが少し出来たけれど全然大きくならないと言っていたけどなあ。うちはストーブの温かさの中でびっしり育っている。お兄ちゃんに写真を送ってあげることにした。

びっしり生えたしいたけ。こりゃいかん。

びっしり詰まってこれじゃあいかんとぽろぽろと間引くように収穫する。たくさん収穫できたので干すことにした。縁側が干し野菜で埋まってきている。なんて愛おしい光景なのだろう。干せる場所びっしりに何かを干したくなってきた。

今日はお母さんも整理整頓モードに入ってはなれのほうの整理を始めた。
はなれの鍵が開いたので久しぶりに足を踏み入れてみる。わたしの部屋もこちらにあった。家族が減ってあんまり使わなくなってしまったはなれ。今はほとんど物置状態となっている。お母さんとお父さんの部屋でニットをいくつか発掘。お母さんの母親が作ったニットがたくさんあった。そういえばおばあちゃんは編み物が得意だったしたくさん編んでいたっけ。お母さんも昔は少しセーターを編んだりしていた気がする。

おばあちゃんが編んだVネックのベストを2着とお母さんがお父さんに昔買ったセーターを譲り受けることにした。Vネックのベストはひし形の編み柄が入ったオフホワイトですごくかわいいし今着たい雰囲気だ。早く洗って早速着てみよう。

お昼ご飯を食べて少し休憩してから毛玉取り。発掘したニットも毛玉取り機をかけておく。靴下やお母さんのカーディガンなどなど、色々ときれいになってすっきりさっぱりした。散髪するような気持ちよさがある。
そのままダーニングの続きをする。お母さんのワンピースの後ろ見頃のたくさんあいた穴をふさぎ、この間ダーニングしたカーディガンのダーニング部分が変に目立つのでかわいい毛糸でちょっとお遊びを入れてなじませてみた。

夕飯はご飯を炊くのを忘れていてうどんにする。うどんはお昼の残りの汁で食べることにして、白菜もりもりとりんごのサラダ、鯛のカルパッチョを用意する。合間に交代でお風呂。今日はお母さんが先でわたしが後に入る。お風呂から出る前にささっとお風呂掃除をしておく。こうすると明日お風呂を沸かす前が楽になる。実家の家事を工夫できるようになってきた。

お風呂から出て夕飯。うどんがたっぷりでお腹がものすごくいっぱいになってしまった。お母さんは観たい番組がいくつかあって新聞にマーカーがひいてあった。最初は調子よく観ていたけれど、だんだんうとうとしてきた。台所の一角の床に座れるスペースに誘導して少し仮眠をとってもらう。テレビを消そうとすると、耳で聞いてるから消しちゃだめと言う。あとで聞いたら寝ぼけていたと言っていた。

お母さんが仮眠をとっている間に食器乾燥機の中の乾いた食器を戻して発掘したニットを洗っておくことにした。お風呂のお湯がほんのりまだ暖かいのでつけ置き洗いに使う。こういうことができるとなんだか嬉しい。
つけ置きしている間に歯磨きなど寝る準備をする。ざぶざぶニットを洗って脱水をかけて干したら任務完了。お母さんも起き上がって血圧の記録をつけて歯磨きをし始めたぞ。

ストーブの上のやかんからあつあつのお湯を湯たんぽにぱんぱんに注ぐ。ストーブの熱も温まるだけじゃなくてこういうところに利用できると満足度が上がる気がしている。

さあもう寝よう。お母さんはいいタイミングで寝させてもらえて今日もありがとうございましたと言って数秒で寝息を立て始めた。

実家の日常はわたしのいつものひとりの世界より少しだけ広い世界。誰かと暮らすこともやっぱり面白いことだなと思う。



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