100歳になっても旅行をする方法 「トラベル・ディバイド」の考察①
私は大の旅行好きです。国内外の旅行回数は200回を超えます。旅行が最も好きなことであると言っていいでしょう。私のように、旅行が大好きな人は多いのではないでしょうか。
私の人生の目標は100歳になっても旅行をすることです。しかし、旅行回数は高齢者になると明らかに減少します。高齢者だけでなく、障がい者、乳幼児連れの家族の旅行回数も平均と比べて大きく減少します。これは当然のことでしょうか?
私はある特定の年齢層などで旅行回数が大きく減少することを「トラベル・ディバイド」と呼んでいます。これは旅行に行ける人と行けない人にもたらされる格差のことと定義しています。「デジタル・ディバイド(インターネット等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間にもたらされる格差のこと)」からヒントを得た造語です。
新型コロナ前の2019年において、平均旅行回数に対する落ち込みは70歳以上の国内旅行が34%、同海外旅行が72%減、障がい者の旅行(米国のデータ)が63%減、乳幼児連れ家族の海外旅行回数は27%減と明確に落ち込みを示していました。
一方、「デジタル・ディバイド」はスマートフォンなどの使いやすさ向上などから、年々改善しているように思われます。日本のスマートフォン普及率は2012年の49.5%から2022年には90.1%まで上昇しました。このため、もはや問題の深刻度は「デジタル・ディバイド」よりも「トラベル・ディバイド」と言っていいのではないでしょうか。
次回は、「トラベル・ディバイド」が発生している要因を考察していきます。
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