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人形町の「からくり櫓」

 昨日の散歩は年末の人形町通りをぶらぶらとあちらこちら歩き、甘酒横丁を抜けて浜町緑道経由で帰宅、なんとかノルマの30分を稼いだ。年末の人形町通りは、しめ飾りを売る仮設の店舗が設けられ、白い提灯が並び、如何にも江戸下町の師走の様相、人出もそれなりに多い。

案内図と説明文の立看板



 人形町通りを歩くと、真っ先に目につくのが、通りの両側にある「からくり櫓」だ。11時から19時の1時間おきにからくりが動き複雑なショーを演じる。初めて見た時は物珍しく、最後まで見入ってしまった。些か調べると、以下の通り・・・・らしい。

 人形町通りの2丁目側にあるのが、「江戸落語」。高さは6m50㎝。江戸の賑わいを表す、からくりです。落語の出囃子が流れると、幕がからりと開いて噺家さんが現れます。立川談幸の声で語られるのは「人形町の由来」。それに合わせるように、上段の絵がくるりと回ります。天秤棒の魚屋、道具箱を担いだ大工のお兄さん、華やかな芸者さん、大店の旦那さんなど、江戸の活気を支えた人々が登場します。

からくり櫓「江戸落語」


 もう一基は、人形町交差点の1丁目側にある「町火消し」。高さは7m55㎝。こちらは、火消し衆が回り出し木遣りが流れると、上段の絵が回転し、纏持ちが「は組」の纏を振り込みます。江戸時代に人形町界隈は、町火消しいろは四十八組中の「は組」が受け持っていました。そして、屋根がせり上がると、登場するのは梯子乗り。梯子(はしご)の上で技を決めています。

からくり櫓「町火消し」

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