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お祓いと供養の違い

結論から言うと、「お祓い」と「供養」は似ているようで違います。両者はよく混同されますが、実際のところはそれぞれ意義が異なるのです。

この記事では、人形のお祓いと供養の違いをはじめ、その後の人形の処分方法、よくあるQ&Aについてまとめました。

人形のお祓いと供養について把握したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

人形のお祓いと供養は何が違う?

人形のお祓いと供養は、どちらも人形に対する敬意や感謝の表現であり、尊重すべき行為です。しかし、その行為の意義や目的には明確な違いがあります。

ここでは以下のポイントについてまとめました。

  • ①:お祓いは不浄なものを祓う行為

  • ②:供養は魂を成仏させる行為

  • ③:お祓いと供養の使い分け

お祓いと供養の基本的な違いを把握することで、人形を適切に手放すことができます。

まずは上記3点をインプットしましょう。

①:お祓いは不浄なものを祓う行為

お祓いは神道の考え方に基づく、穢れや不浄を祓い清めるための行為です。

人形は人間の形を模している影響か、長い時間を人々の生活の中で過ごすと、生活空間の環境エネルギーを吸収するといわれています。

したがって人形は穢れを帯びると考えられるため、手放す場合はそれを祓う必要性が生じるわけです。

お祓いはさまざまな場所と方法がありますが、一般的な例をあげると「神社での神事」になります。

②:供養は魂を成仏させる行為

供養は主に仏教の考え方に基づく、亡くなった者や使命を終えたものの魂を安らげ、成仏させるための行為です。

人形は生き物ではありませんが、その形状や長期間の使用により、何らかの気(エネルギー)が宿っていると考えられます。

供養はその気を浄化して天に上げ、次の段階に進むための手助けをすることが目的です。

供養はさまざまな場所と方法がありますが、お寺の僧侶による読経や法要が一般的といえるでしょう。

③:お祓いと供養の使い分け

お祓いと供養は、目的や行われる場所が異なります。
したがって、両者を選ぶときは「人形をどうしたいのか」が重要です。

両者の使い分けに関しては、以下を参考にするといいでしょう。

  • お祓い・・・人形を清め、穢れを祓うための行為。人形を引き続き使用する、または他人に譲る前に行うべき

  • 供養・・・人形の使命が終わり、次の世界へ進む手助けをする行為。人形を処分する際に行うべき

お祓いと供養を依頼できる場所・サービス

人形のお祓いと供養を依頼する場所・サービスは以下のとおりです。

  • ①:神社仏閣

  • ②:専門サービス

  • ③:その他(お祓いなどができる人に依頼など)

それぞれメリット・デメリットがあります。

手放したい人形の状況や個人の希望によって、最適な場所を選ぶことが大切です。

①:神社仏閣

お祓いを行う場所としては神社、供養を行う場所としてはお寺が一般的です。

これらの場所では経験豊富な神職や僧侶により、適切な儀式が執り行われます。したがって、人形を処分することに罪悪感や抵抗がある方に、もっともおすすめの方法です。

なお、地域によっては様々な人形のお祓いや供養をまとめて行う「人形供養祭」を開催するところもあります。

詳細は神社やお寺に問い合わせましょう。
そうすることで日程や料金、必要なものが明らかになります。

②:専門サービス

人形のお祓いや供養と聞くと、神社仏閣をイメージする方がほとんどでしょう。しかし、昨今ではこれらを専門とするサービスが提供されています。

その代名詞といえるのが「宅配供養サービス」。自宅から出ることなくオンラインで手続き⇒専用キットに人形を詰めて配送するだけで、時間や場所に縛られず利用できます。

専門サービスはまさに現代のニーズにマッチする存在ですが、様々なサービスが存在するので評判や料金を比較検討してから選ぶことが重要です。

③:その他(お祓いなどができる人に依頼など)

人形のお祓いと供養をする方法は他にもあります。

それは個人的に信頼できる人(お祓いや供養ができる人物)に依頼する方法です。

彼らの基準は一概にいえるものではありません。
神職や僧侶をはじめ、スピリチュアルな力を持つ人など様々です。

この方法を選択する場合は、何よりもその人との信頼関係や、個人的な価値観が重視されます。

お祓い・供養を済ませた後の人形を処分する方法

お祓いや供養を行った後の人形の扱いについても考える必要があります。

以下はなかでも一般的な処分方法です。

  • ①:お焚き上げ

  • ②:買取

  • ③:寄付

人形を処分する方法はいくつかありますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、人形の状態や自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。

人形にとってあなたにとって何が最適か判断してみてください。

①:お焚き上げ

お祓いや供養が終わった人形を処分するもっとも一般的な方法は「お焚き上げ」です。

お焚き上げは人形に対する感謝の意を示し、その魂を天に昇らせることができます。いわば、人形のお葬式です。

この先、他人に譲る意思がない場合や処分に罪悪感がある場合は、お焚き上げがおすすめといえるでしょう。

②:買取

人形の状態が良好であれば、買取を考えるのもひとつの方法です。

たとえば、以下のような人形は高価買取される可能性があります。

  • アンティークの人形

  • 有名な作家がてがけた人形

  • 良好な状態の雛人形や五月人形(日本人形)

人形の買取を専門とする業者に依頼することで、人形の価値を知り、適切な価格で買い取ってもらうことが可能です。

③:寄付

お祓いや供養を終えた人形は、寄付するという選択肢もあります。

人形がまだ使用できる状態であれば、福祉施設や児童館などに寄付することで、新たな役割を与えることが可能です。

ただし、寄付を考える場合は貰い手を探す必要があります。そして、双方が納得する形で話をすすめなくてはなりません。

強引な押し付けにならないよう注意しましょう。

人形のお祓いと供養をする場合のQ&A

人形のお祓いと供養について、よくある質問と回答をまとめました。

Q1:人形を譲ろうと思っているけどお祓いや供養を済ませた方が無難?

A1:はい。人形を他人に譲る場合は、事前にお祓いを行うことをおすすめします。

理由は自身が人形に込めたエネルギーや、人形が吸収した環境エネルギーを清めるためです。

お祓いや供養を済ませた人形は、新しい持ち主が新たなエネルギーを込めて使用できます。つまり、新品を手に入れるような感覚で入手できるというわけです。

Q2:人形の供養やお祓いをかんたんに済ませられる方法はないですか?

A2:方法はいくつかありますが、もっとも簡単な方法は「人形の宅配供養サービス」の利用です。

これらのサービスは、専門家による適切な儀式を自宅から依頼できます。

まとめ

人形のお祓いと供養の違いについて解説しました。

重要なポイントをおさらいします。

  • お祓いは「浄化」、供養は「成仏」が目的

  • お祓いや供養を済ませた後の人形の処分は、人形の状態とあなたの意思を考慮して選ぶ

  • 便利なサービスや買取業者を利用すると処分がスムーズになる

本文で紹介した情報が、あなたの人形にとって最適なお祓いや供養、処分方法になることを願っています。


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