第1講【創作は花、妄想は根】
そう-さく【創作】
① 新しいものを最初につくりだすこと。ものを生みだすこと。また、そのもの。創造。
② 芸術作品を生みだすこと。また、その作品。特に小説をさすことが多い。芸術的創造。
③ つくりごと。うそ。
もう-そう【妄想】
① (━する) 仏語。とらわれの心によって、真実でないものを真実であると、誤って意識すること。また、そのような迷った考え。邪念。
② (━する) ありえないことを、みだりに想像すること。みだらな考えにふけること。また、そのような想像。ぼうそう。
③ 特に根拠がないのに不合理なことを事実と確信し、誤りを立証しても承知しない状態。いろいろな精神病の症状として現われる。
(引用元:精選版 日本国語大辞典)
というわけで、なんとなく国語辞典に載っている言葉を引用しました。
第1講【創作は花、妄想は根】
先ほど、つらつらと文字を並べましたね。
正直読み流してもらってOKです。
私が言いたいのは、そう…。
創作って結局根っこは妄想だよね!
ってことです。
一見、全然違うようにも思えますよね。
細部まで見れば別物ですが、創作も妄想もありえないことを考えるという面では同じなのです。
しかしこれだけでは「何言ってんだお前」と思われても仕方ありません。
分かりやすく説明していきましょう。
二次創作も一次創作も妄想であり創作です
まず、二次創作、一次創作の意味が分からない方もいらっしゃると思うので、説明しましょう。
【二次創作】
・既存の作品のキャラクターを用いた創作のこと。
・所謂〇〇パロ、年齢操作が該当。
※ちなみに既存作品にオリジナルキャラクターを織り交ぜた場合も二次創作に該当します。
【一次創作】
・全てがオリジナルの創作のこと。
簡単に説明するとこうなります。おまけとして三次創作についても軽く話すと、これは「二次創作+二次創作」のことであり、〇〇パロのアンソロジーや同人誌がこれにあたります。(pixiv大百科より)
では、皆様、ここで質問です。
自分の好きな作品で妄想したことありますか?
どんな妄想でもいいです。
『推しcpが平和な世界線で生きてる』とか
『年齢操作したった』とか
『私がもしこの世界にいて推しと出会えていたら』とか
『推しの恋人になりたい』とか
なんでもいいです。
もしも、あるのであれば、そんなあなた方に一言言わせてください。
それって、非公式の身勝手なものですよね?
あ、いえ、否定しているわけではないんですよ?
かくいう私も妄想なんて今までに何度したことか。
いいですか皆さん…。
妄想は、創作なんですよ。
二次創作など、妄想の極みではありませんか。しかし「創作」なのです。
一方で一次創作、こちらは立派な創作だと思われますが、言ってしまえば己の世界観を、己の妄想を体現していますよね?
(少なくとも私はそう思ってます、思わせてください。)
一緒ですよね?
…うんうんそうですよね〜!
では本題に戻りましょう。
例えばあなたが、二次創作としてオリジナルキャラを作品に織り込んだとしましょう。
世間一般ではまだ妄想の範囲内ですね。
ではそのオリジナルキャラクターがあまりにもいいキャラだったとしましょう。
そのオリキャラをもっと動かしたい!話を作りたい!描きたい!と思ってしまい、しまいには元々の既存キャラの存在を無かったことにしてオリジナルキャラクターが主人公の作品が出来上がってしまいました!
…どうでしょう?ここまで来ると完璧な創作ではありませんか?
妄想が創作になりましたね!
ここでやっとタイトル回収です。
創作が花。すなわち輝かしいものであるのなら、成長を経た結果なのであれば…。
妄想は根。それすなわち、創作を支える基盤です。成長には必要なものです。
ここでまとめです。
創作は、妄想とは切っても切れない縁があるのです。
皆様が普段追っている作家さんやイラストレーターさんなどのクリエイターの方々は、自分が楽しめるものであり他人が楽しめるであろうものを日々作っています。
私もそうです。
バズるとか、そういうのを考える以前に、一度自分が本当に好きで、作ってて楽しいものを作るということを考えてみてはいかがでしょうか?
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