ポメラ使いへの道は難し
あれから
今を去ること一年とちょっと前、こんな記事を書きました。
新しいガジェットとの出会いにときめきながら、ポメラであれを書こう、これを書こう、などと思い巡らせていたのが遙か昔のように思われます。
さて、あれから我が家のポメラくんはどうしているのかというと……
ほこりをかぶってしまっております。
あのとき、どきどきしながらポメラを前に勇んでいた物書きもどきはどこへ行ったのでしょう?
なぜこんな悲劇に?
実際、一次創作・二次創作、なんだかんだ物は書いていたのです。
ただポメラの出番はありませんでした。
「ポメラ……かっこいいよね! 作業効率が上がるかも!」
と期待を募らせるポメラ使い候補生が、私のような轍を踏まぬよう、独断と偏見で傾向と対策なんぞを綴りたいと思います。
まあ、ただの駄文ですので、暇つぶしに目でも通していただければもっけの幸いでございます。
なぜポメラを使わないのか その① 一太郎が優秀すぎた
ワープロソフトの雄、一太郎。
PCにおける私の相棒です。
非常に優秀で、書いたレイアウト≒出力というすぐれもの。
PDF変換もお手の物で、印刷所さんへの原稿出力も楽々です。
これがいけなかった。
当方、変なこだわりがありまして、作品によっては文章の区切りを改ページに合わせて、読みやすさを追求しております。
一太郎には「文書スタイル」という素晴らしいレイアウト機能がありまして、原稿のサイズに合わせていくつかの行数・文字数・ポイント数などを選んでくれるので、感覚でレイアウトが決められてしまいます。
便利ですが、裏を返せば一太郎以外のツールを使った場合、苦心して決めた改ページなどはフイになるのです。
(推敲して直せばいいって? ごもっとも……)
あまり文章を修正しない私には、ポメラ→一太郎のひと手間が面倒に感じられてしまいました……
なぜポメラを使わないのか その② 外で書かない
ポメラの圧倒的利点。
文章特化もそうでしょう。
それより何より、「外へ執筆環境を持ち出せる」ことが贅沢なのです。
ですが、私は極端なインドア派。
表で書くという習慣がございません。
(じゃあなぜポメラを買ったのかって? それを言われるとぐうの音も出ません……)
例えば喫茶店などの落ち着いてポメラを置ける環境にある場所は、執筆環境としてもってこいだと言えるでしょう。
個人的にですが、電車は意外に向きません。
「個人的」と断ったのは、これが当方の体型によるものだからです。
ワタクシ、足が短いんですね。
何を意味不明なカミングアウトをしとるんじゃい、とお思いでしょうが、まあ聞いてください。
電車の椅子に座ると、足の長さが足りない私のような残念な人間は、腿の傾斜が下向きになってしまいます。
つまり、腿にポメラを乗せると、ずり落ちてしまう危機があるのです。
その心配のない方は、レッツ・ポメラ・イン・トレイン。(?)
結局スマホの一太郎でぽちぽちやっているという悲しい体たらくでございます。
ポメラに向く人
若干の悲しい経験を踏まえて、私が勝手に判断すると、ポメラに向く方はこんな感じではないでしょうか。
① 外で書きたい!
落ち着ける場所さえあれば、ポメラはあなたの素晴らしい友人になってくれるでしょう。
多少キーに癖はありますが(筆者の場合は二度打ちが顕著でした)、打ち心地は極上です。
喫茶店やファストフード店なども執筆にいいかもしれません。
② 推敲上等・効率重視
ポメラのレイアウトをそのまま原稿にすることは難しいと思います。
お手持ちの環境へ流しこむ作業が必要になるでしょう。
それでも、推敲くらいならへっちゃらな方、とにかく隙間時間に書きたい方などには超オススメです。
③ ネットの誘惑に負けがち
何がいいって、ポメラは書くしかできません。
SNSにもつながれないし、AIに相談もできません。
疑似缶詰気分が味わえます。
精神の孤島で思う存分執筆しましょう!
「うーん、安くないのはわかってるけど、どんなものか試してみたいなあ……」
レンタルという手もあるようです。
https://www.rentio.jp/products/pomera-dm250
型落ちのポメラを買ってみるのも一手かもしれませんね。
ただ、大分前になるので数が限られていそうですが。
季節も良くなってきましたし、私もポメラのほこりを払って、春の陽気に浮かれながら何か書きましょうか。
この駄文が皆様の一助となりますよう。
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