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ビーズログ小説大賞 受賞傾向

ビーズログ小説大賞について、受賞作を読んで感じた傾向についてまとめます。
応募したことはないので、あくまで受賞作から見られる感触となります。

同じKADOKAWAの富士見ノベル大賞はお仕事ものが圧倒的に強い印象ですが、こちらは異世界恋愛が主流。
そもそも応募要項で、「異世界を舞台としたファンタジー小説」と限定していますもんね。
その中でも、溺愛、追放ざまあ、転生と言った、Web小説っぽいキーワードが頻出。

受賞作だけでなく、一次選考通過作からすでにそんな感じのラインナップ。一次通過作ですでにカラーが固まっているというのは、富士見ノベル大賞と共通ですね。
レーベルカラーに合った作品を選ぶのが、角川系レーベルの固い決意なのでしょう。
なお、一次選考では全体の一割程度、二次選考では十数本程度に絞られ、その後最終選考となるようです。

内容としては、少女漫画的なコメディやキュンキュン要素をそなえつつ、主人公の成長や問題解決があるストーリーが好まれている気がします。
私が以前読んだものは比較的シリアスなテイストでしたが、回を重ねるごとにコメディ要素が強くなっているかも。

これはおそらく、富士見ノベル大賞よりも読者層が若そうなことと関係しているのでは。
社会人読者がメインの富士見ノベル大賞ではお仕事ものが好まれ、それより若い読者が多そうなビーズログ文庫ではファンタジックな世界のラブコメが好まれるという。

主人公の年齢にもそれは現れていて、富士見ノベル大賞の受賞作では、主人公たちはおおむね20代前半~後半。
つまり働いている年齢です。
ビーズログ大賞では、主人公たちは(異世界で)働いているものの、10代後半~20代前半と若めです。

カクヨムからも参加できる賞で、Web小説と相性のいいカラーなので、Webで異世界恋愛を書いている人などにはかなり狙い目の賞なのではないでしょうか。
私自身は、異世界恋愛が書けないので一生応募できないと思います……

では今回はこのへんで。
また受賞傾向の記事は書いてみたいと思います。



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