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からっぽ

今日はじめて、
川の水が生きもののように思えた

こちらに迫ってくるような
勢いのある生命  


生きているみたいだった 

生きているみたいに
リズムがあり
秩序があり
不連続な動きがあり
気まぐれに音を発して
私を驚かせた

山にいかないと、
自分がただのイキモノだってことを忘れてしまう

自分の中を風や音や光が通り抜けていく
透明人間になったような感覚
私がいてもいなくても変わらない世界
からっぽのからだ 

ただそこにある草や花や木や川や海や雲や空
なんにも喋らないいきもの
なにごとかを喋り考えるにんげん
どこまでいってもにんげん

どこまでいってもじぶん

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