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【FFヒーター取付編22】燃料タンクにとりかかる

FFヒーター取付編21はこちら

いよいよ燃料タンクからヒーターへの配管の準備。
その前にちゃんとここの燃料タンクからヒーターまで、あの燃料ポンプで軽油が送れるのかな?と言う不安もあり、まずは燃料タンクの上にあるセンダーユニットのフタを外し、そこに燃料パイプを突っ込んで運転してみます。
鳥瞰的に見ると

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↑こんなレイアウトになっててタンクを出た燃料パイプが左右にうねりつつ上下してヒーターに接続されます。
しかし、今見直してみたら燃料タンクの場所が違ってた。
本当はもっと左の方からタンクが続いてますわ、面倒だから修正しないけど。ー

では、まず燃料タンクのセンダーユニットの…

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フタを外しまして…

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5m長の燃料パイプの先をタンクに入れ(本番は2m程度のイメージ)ます。
そこはかとなく漂う軽油泥棒感ではありますが、自分の軽油、自分のヨットの燃料タンクですよー。
この状態でFFヒーターの電源を入れて運転をして、ちゃんと燃料ポンプがヒーターまで燃料を運んで起動出来ればOK。

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燃料パイプが透明なので軽油がどこまで来てるか見えますから、なんとなく成功か失敗か見てればわかりますよね。
起動1回目…

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ダメでした。
原因はパイロットのシンクロ率とかハーモニクス値とかA10神経接続とかに関係なくヒーターに軽油が届かなかったからだと思われます(当たり前)。
ヒーターの操作パネルにE-8と表示されてます。
説明書によるとE-8のエラーナンバーはUnsuccessful startup、スタート失敗って事ですな。
そもそも燃料が来てない事が目視出来てるんだから当然ですわ、火がつくわけない。
でも、見た感じあと1〜2回起動動作をさせると本体に燃料が届きそうなので、リセットして再トライ… も失敗、そして3回目…

グォーー、オオオー

ちゃんと動きました。
これは多分、一回燃料が来ちゃえば次回以降は普通に起動出来そうなんで、ハンドポンプ(シュポシュポするやつ)を燃料パイプの間につけるような事はいらないかな。

約20分程運転してみましたが、ちゃんとタンクからの燃料は途切れず供給され、そして運転も問題無さそうなのでテスト終了。

さて、次にタンクに燃料取り出し口の取り付け場所の確認です。

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センダーユニットのフロートの位置とか、燃料パイプの配管とか、色々な都合があって取り付け場所が上の右の写真の位置くらいしかありません。
まずはそこに穴が開けられるのかどうか、タンクの内側の様子を見てみます。

お馴染みのファイバースコープカメラと作業用タブレットを…

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引っ張り出して来て、カメラをタンクの中に突っ込んで写真を撮りました。

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大丈夫みたいですね、変な出っ張りとか裏打ち、リブやスパー、ストリンガー等は無いようです。
あとは、穴を開けるだけか…
あぁ、いっそ絶対に穴の開かない構造ならばこんな面倒な事せず、トイレにヒーター用のタンクを設置するだけで済むのに…

もう一回燃料取り出し口の部品を確認します。

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タンクに開ける穴の太さは… 18mmの太さだから20〜21mmくらい?
タンクの底に落とさないよう、この部品をタンクの内側から外に通さないといけないのか…

手持ちのホールソーセットを見ると21mmはありますが、そもそも私のホールソーは木工用で、せいぜい薄いスチールくらいが限界でしょう。
ステンレスの燃料タンクは絶対歯が立たないはず。
仕方がないので…

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通販で買いましたよ、勿体ないけど。

話は戻って燃料取り出し口ですが、タンクの深さと形に合わせて…

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この辺で切るかなーという所にマークして、

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久しぶりに金切鋸の登場。
切り子が錆びるので、ヨットを降りてカットしまして

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断面をサンドペーパーで滑らかにし、

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タンクの形に合わせて曲げて完成。
これ、切った後に曲げるの滅茶苦茶硬かった。
こんな作業二度とする事はないでしょうが、もしもう一回するなら曲げてからカット!
あと本当に綺麗に曲げたい人はパイプの中に水を入れて冷凍庫に入れ、パイプの中に氷が詰まった状態でチューブベンダー使うと断面が綺麗な円形で曲がると思いますよ。
ええ、私は何もせず普通に手で曲げましたが。

次に穴を開けるにあたって、切り子や直径20mmの抜いた金属板がタンクに落ちるわけで、流石にそれは看過できないですから…

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台所で使う排水口ネット、

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一番目の細かいやつを購入。

これを

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ハンガーを伸ばし、ポイ(←金魚すくいのアレね)っぽく作りました。
もっと大きく確実に作りたいところですが、センダーユニットの穴はこれくらいが限界。

本当は

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針金2本でタンクの中で展開するような感じのを考えていましたが、そこまでしなくても多分大丈夫だろ…(面倒になった)。

次回はいよいよタンクの穴開けに。

FFヒーター取付編23へ続く