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【ブーム固定器具】ブームの固定器具は島唄の響き

ヨットを3m近くサイズダウンし、デッキ上で色々楽になったし(なりそうだし)、何をするにもコストが安くなりました。 例えば今まで乗っていたヨットならシート、ハリヤード、ロープ類を全部交換したら15万円くらいかかる感じのところ、同じグレードのロープを使ってもおそらく10万円でお釣りが来ます。まぁ、その分艇速が出ないんですが…
 しかし「えっ?」と思うのがコクピットの狭さ。 いや、面積は当然買う前に見てたんでわかっていたんですが、その時はマストは倒された状態、コクピットはマストにブームにガフスパーで殆んどが死にスペースになっていたので、
「マスト立てれば空くんでしょ?」
くらいに考えてました。
ところが、実際にマストを立ててみるとマストこそ無くなりましたが、相変わらずブームとガフスパー(←実はブームよりガフスパーの方が長い)はコクピット上に低空でA-10(←地上攻撃機ね)の如く留まり、その下のコクピットの貴重な真ん中のエリアを死にスペースにしています。
 つまり、自分が今まで乗っていたヨットの基準でブームの高さを考えると言う事をしてしまい、スモールヨットを完全に舐めてました。 今までのヨットですとブームの高さが高く、コクピット上にあっても人の移動にはさして邪魔になりませんせした。本当に何もかもスケールダウンしてるイメージが無かったんですな。
「あれ?俺やらかしちゃった??」
と思っても後の祭りなので、対策を考えます。

1. ブームを取り去る → それじゃヨットじゃなくてボートだ
2. 島唄を歌う →それはBOOM
3. ブームを上に上げた状態で固定する

もう3しかないじゃん。
と言う事で、ブームを上に向けて上げた状態で固定する方法を考えました。
うーん、金具的な物?

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ここに、こんなパイプで固定すればいいのでは?
はい、決定!
幸い、ヨット・ボートの友人でSUS(ステンレス材ね)を加工する工場の人がいます。早速ポンチ絵をパワポで描いて…

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メールで送り、何に使うかを説明すると、あれよあれよと言う間に…

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CADでバリバリですわ。
こちらの用途もわかってるので、素材選び(ステンレスでも304とか316とか色々ある)から何から全てお任せです。

そして数日のうちに…

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完璧に作って頂きました!
すげー、さすがプロ! 私の日曜大工でしかやらない溶接とはレベルの違う仕上がりです(遊びでやってる自分と比べるのが失礼過ぎ)。
早速ヨットに…

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ガチャーン!
おお!完璧!!

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ほらほら!
納品時のビニールを外さずに当ててるのもいつまでも新車気分を味わいたい、バブル期前くらいの車買ったばかりの青年の自家用車みたいですが…

 どれくらい変わったかと言うと

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こんなに違います。
なのでクルージング中は

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コクピットで伸び伸び出来ます。
あ、これメインシートは外せますからね、器具の方でブームを固定すれば。
私は吊革的にメインシート使うので、張ったままですが。
これはもう、本当に大満足です。 作ってくれた友人に感謝感謝です。
これに限らず、友人の所はさっきみたいな絵を描けば寸法通りに作ってくれるらしいので、ご興味ある方は私にお尋ね下さい(別に宣伝じゃ無いですが)。