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【人力化計画06】サドルをどうやって?

サドルイスの取り付けとか言ってて、これってヨットのブログなの!?と、ブログを書いてる自分ですら怪しい感じではありますが、本当にこれはヨットのブログなんで、自転車とは何の関係もありませんです、はい。

そんなわけで絶賛不人気のヨット人力化プロジェクトですが、前回は

ペダルドライブ足漕ぎ機本体を取り付けるところまで終了。
その後、家に帰って撮影した写真や動画を眺めながら
「どうやってサドルイスを取り付けよっかなー?」
と妄想しつつ、どちらにせよ必要になるんだから… と、通販Amazonで、サドルイスシートポストイスの棒を買いました。

もはやヨットのブログとは言い切れない感じの写真

サドルはスポーツ用ではなくて、大きめのサイズのものコンフォートタイプをチョイス。
この手のタイプの方が圧倒的に安かったのと(千円未満)、あとこのペダルドライブ足漕ぎ機は、(恐らく… 多分… Perhaps…)漕ぐのに力を必要とせず、軽いペダリングで済む気がするんですよ。
つまり、ツールのピレネー越え自転車レースの山コースみたいに、ダンシングでクライム立ち漕ぎで登坂だ!ブラン・ア・ポワ・ルージュ自転車の山岳王ジャージ獲るぜ!みたいな事にならず、逆にどっしり座って軽ーく、くるくるとペダリング… みたいな感じだと想像しますわ。
ただしケイデンス回転数高そうよね。

そしてサドルだけでなく、外径25mmのPVCパイプも通販で購入。

500mm長の3本セット

このパイプを使って現物合わせで色々試行錯誤してサドルを取り付ける部品の形を決める予定です。
勿論これは仮組用として買った物で、ちゃんと本番ではステンレスになります。
他にも

45度のエルボー曲がり継手も4つ購入(と言うか4個セットだった)。
パイプを曲げた角度で継ぐ部品ですな。

さらにはこんな感じで3D CADで図面を引っ張って、3Dプリンターで

各部の寸法をよく忘れるので刻印する事が多くなった

パイプをスイミングラダーに取り付ける治具を出力。

この部品は
位置決め用にこんな風に使います
テキトーにφ25.6で作ったら、びっくりするくらいピッタリだった
こっちはパイプのジョイント
買い忘れたので作った
この部品は
こんな感じでパイプの底面になる部分

この道具と言うか、治具というか、これを活用してパイプの組み方や長さを決めて行く予定。

家で有り合わせの物を組み合わせて、

こんな背の高い人用のサドルも作れちゃうよー(家に奥さんが不在の時だけね)。

まぁ、こんな冗談は置いておいて、早速マリーナに行き、お得意のザ・現物合わせで各部を測って、

マジックで書いた数字が変わって行く様は
刻々と数字が変わった証
つまりそれだけいい加減

パイプカッターで切って、

樹脂だからすいすい切れるな

3Dプリンターで作った治具を取り付けて、所定の位置に、

置いてみます。
各部計測&位置合わせ&どんな形にするか検討用
なので、ホントにただ置いただけですが、なんとなくイメージは掴めました。
本番ではもっと左右に長い足を作って、スイミングラダーをガッツリ掴むような感じにしますよ(方法は考え中)。

このベースになるパイプから、さらに斜めにパイプを伸ばしてシートチューブサドルをつける縦向きのパイプを取り付ければいいと思う。

と言うわけで、今はまだ何もない空中にサドルの位置をクランク軸ペダルの軸から想像して、斜めに伸びるパイプの長さを出しますか。

自分の自転車を測った時の写真を見ると、

クランク軸からサドルの底面まで約610mm、サドルポストはクランク軸より約200mm後ろにオフセット。
クランク軸からサドルの高さは、股下の87パーセント強くらいと言われているから、色々な人が漕ぐ可能性も加味し、サドルを自転車と同じように上下させられるようにするとして、多分クランク軸から600〜800mmくらいの間に設定出来ればOK?(結局テキトー)
って事は… えーっと、底辺の自乗と高さの自乗を足した平方根が斜めのパイプの長さになるわけで… んーーーー  620mmくらいか。

と言うわけで、元々500mmのパイプですから、さらに継ぎ足し分の

120mmを切って、ジョイントで一本にして、さっきのパイプとエルボーで接続したら、サドルフレーム試作1号機完成!

これを実際にスイミングラダーに置いてみると…

む?
むむむ?
むむむむむ?

んーーーー、一言で言うと頼りない
自分で作っておいてなんだけど、これステンレスのパイプ一本で大丈夫か??と言う気が夏の入道雲の如く、もくもくと湧き上がって来ますな…

いっそここは、KLEINのMANTRA昔の自転車のように、太いボックスファットチューブ

ゾクゾクするデザインのKLEIN

にする?かとも思いますが、これは高くつきそう…
(こんな加工、自分では不可能だから)

とりあえず備忘録的に、測ったサイズを書くと

縦の棒 380mm
ステップの間隔 240m
斜めの棒 620mm
下のステップと縦の棒のオフセット 65mm

自分用

やはり見た目だけで判断すると、絶対強度が怪しい感じがする。
後で強度計算してみよう…

そして帰宅後、関数電卓を引っ張り出して計算してみましたよ、心配だから。
瞬間的には厳しめの条件… 周期3秒の1.5mの波が来ているくらいを想定して、体重、重心、モーメント… パイプの肉厚、長さ… 計算すると、まぁ一応… 壊れる事はないけども… なギリギリな感じ。
そして無垢(←パイプじゃなくて金属の棒って事)なら片持式この状態でも余裕。

ギリギリの強度で自分が乗っていますってのは流石にちょっとアレですから、このままパイプで作るなら荷重を逃がす形に支柱を追加しますか。
そしてもし無垢材の価格が安ければ、無垢材を使って今の形、このまま片持ち式で作る事にします。

どうせ1,000mmのステンレスの棒なんて高いに決まってますので、とりあえず荷重を逃がす形で、頭の中で作業を進めます。
本来ならシンプル イズ ベストなんだけど、やっぱり…

↑こんな感じで、ストラット支柱を入れないとダメかぁ… 残念だな。
プロペラドライブ足漕ぎ機のアームの強度がよくわかりませんが、ここは鋳物だし、あんまり力をかけたくないので、あくまで本体のパイプがたわんだら、初めて力がかかる感じで厚いゴムでも挟むくらいの感じ?

再び3D CADで図面を引いて、3Dプリンターで、

よく質問されますが、私の仕事ってこう言うのじゃ無いですからね
こう言う部品って売ってないのかね?
パイプに関する知識ゼロだから不便

45度の角度のパイプから真下にパイプを伸ばせるような継ぎ手とか、

あと、プロペラドライブの上部に当てる部分を作りましたわ。
これで、新たなストラットの位置と長さを決める予定。

今週の作業はここまで!

あ、そうそう、あともう一点気になった部分。

あそこまでどうやって行けば…

自分で作っておいてなんだけど、ちょっと想像以上にヨットから離れた位置に座って漕ぐ事が判明し、これではサドルに座る… ではなく、もはやヨットからサドルに乗り移ると言うレベルじゃないですか。
手すりも無くって本当に大丈夫か??と言う気にさせられます。

あと、やっぱりハンドルと言うか、何か掴むところを作らないとダメなのでは?と言う疑念が確信に。
これだと、ずっと手放し運転で自転車漕いでる感じだわ。
なんかちょっと手を伸ばせば、ガンネルの端っことかに掴まれるイメージでいたわ…

ちょっとしたアタッチメントっぽいもので簡単に足漕ぎ… と言う理想から、どんどん離れていく気が。

こんなはずでは無かったのに。


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