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【台風対策】マストを倒してスタックパックに包(くる)む

串にこそ刺さっていませんが、だんご三兄弟のように

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9、10、11号と、示し合わせたかのように等間隔で台風が並んでおります。
「うーん、これくらいなら風速20mちょっとくらいでやり過ごせるのでは?」という気もしつつ、やはり石橋を叩き壊して渡れない程度の臆病な性格もあって、台風対策にマリーナへ。

海は、

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嵐の前の何ちゃらでしょうか、とっても穏やか。今はね。
ボートで釣りに出ようとしてたグループが、ハーバーマスターに嗜められておりました…

さて、今回はスタックパックを装着した状態で、初めてマストを倒します。
気分的には、

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多くは語りませんが、↑こんな感じ?
(知らない若人はスルーで)

久しぶりに、

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マストを支える治具をロッカーから引っ張り出してきて装着。
スタックパックを開き、セイルのラフとガフスパーのクリューまでのスライダーを全て抜いて(つまりセイルはブームとしか繋がってない状態)、続いてジブのリーフィングシステムを外して、マストをガバッと倒します。
ああ、いや、サイドステイもその前に緩めました。
こんな数行で簡単に書いてはいますが、夏の暑い空気を纏い、焼けるような直射日光を浴びながらの作業は大変で、この間に500ccのペットボトルのお茶を2本空けましたよ。
熱中症にご注意!

ま、文字で書いてもわからないと思うので、去年だったか一昨年にマストを倒した時の動画が、

↑こちらです(何倍速か忘れましたが早回しです)。
この時はセイルも外してるし、スタックパックも無い状態だったのでシンプルな作業工程ですが、今回は無理矢理セイル付きのまま作業したので、もうちょっと複雑でした。

それでもなんとかマストを倒し、マストもスタックパックの中に押し込んで、ロープで固縛してやります。

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こんな感じで、

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下から見るとこんな感じで、

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マストトップもこんな感じに。

ブーム、メインセイル、ガフスパー、マスト、ジブのフォイル(と巻かれたジブセイル)、サイドステイが全てスタックパックに入った状態になりました。
全部入るかなー?と心配でしたが、「成せばなる」ですな。
旧日本陸軍の「体を制服に合わせろ!」的な、無理矢理な感じもしますが、

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スタックパックの上からロープでぐるぐる巻きにしたので、多分大丈夫でしょう。

そして、

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ラダーブレードを外しまして、

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気合を入れてコクピットまで担いで持ち上げて来ました(重いんですわ)。

その後、各シートやハリヤード類をそれなりに固定し、ハッチ類も念のため再度点検。
台風対策はこんな感じでしょうか。

あとは、ひっそりと台風さんが何事も無く通り過ぎてくれるのを待つだけです。

と言うか、全ての作業が終わってから雲行きが怪しくなって通り雨が。
いやいや、どうせ汗でびっしょりになるんだから作業前から降ってくれよ!そうしたらもっと涼しく作業出来たのに!
着替えてから降るな!