【23-04】ヨットを出すと言う目的でヨットを出した、なぜならヨットを出す事になったから
本当はアレの整備とかコレの補修とか、はたまたソレの整頓とかがあったのですが、ウォッシュボードを抜いてキャビンに入り、「ふぅ」と一息の溜息を吐きながら腰掛けた刹那、
「今日出しますー?」
と、ガンネルの向こうから顔をのぞかせたマリーナのお姉さんが、朝の気だるい空気に合わない倍音混じりの声で元気に聞いてくるではありませんか。
不意を突かれた私はパブロフの犬よろしく
「ワンワンッ!」
と反応するが理、結局はバタバタとキャビンのカーテンを開けたり、ティラーのカバーを外してロックを解いたり、オートヘルムを取り付けたりと忙しく働くことに相成り候。
しかし心情的には「セイルを上げて本格的にセイリングを…」と言う感じでは無かったし(←この間のセイリングで指をロープで怪我したのが完治してない)、まるで豚バラのブロックを茹で始めて2分くらいしか経っていない、白いんだか赤いんだか微妙なレベルの半生な色の感じ。そんなどうにもならない半端な気持ちで海へ出たわけですよ。
そんな時ない?
つまりは今日は、「楽しみにしていたセイリングにようやく出れる!!」ではなく、「あー… はい、海に出ますよー…」寄りな感じの時間になるわけですな。
それは同じ「海に出る」と言う行為でも下駄と焼き味噌ですわ。
ま、目的こそありませんが、相模湾の方へ向かいますか…(←テンション低め)
油壺湾にでも久しぶりに入ってみようかな、誰か知ってる人いるかもしれないし。
と心を決めたはずなのに相模湾に向かって無いじゃん!!どう見ても東京湾方面じゃん!
だって、橋があるとそっちに行きたくなりませんか?
と言うわけでヨットが船台を離れて海に浮かんでから行き先を変更し、一路東へ。風水的に良いんですわ、こっちの方向が(←テキトー)。
城ヶ島大橋をくぐって
三崎港を出て
どうしようかな?と。
因みにこの上の浮標の写真、歌川広重の富士三十六景の
「武蔵小金井」をフィーチャーして撮ってみました。
さて、どこが?
ダメか… ダメだね…
そのまま城ヶ島南東部に来まして、
馬の背洞門(はこの隣の穴なんだけど)の向こう側を覗けるポイントを見てみたり。
あ、下の写真は数年前に城ヶ島を散歩してて、展望台から見た風景(上の写真の逆サイド側から)ね。
城ヶ島をぶらぶら散歩した時は、ここにヨットを置くとは思って無かったなぁ…なんて考えていると、アレ特有の風切り音(フェネストロンタイプのヘリコプターの飛行音を低くした感じ)。
こいつの音は良く知っています… アレね… と見上げると、
やっぱりオスプレイ(陸自バージョン)。
ま、今日は海だから空はいいですな。
今後の楽しみのために、根などの海底地形調査をしつつ。
そうか、ちょっとジブだけでも出してみるか…と言う気分になり、ヘッドセイルを展張…
してはみたものの、思っていた通りバランスが悪くてダメ。
センターボードを落としていないせいもあるけど、何か変な癖がある感じ。
そう、今のヨットに乗り換えてからジブセイルだけで走るって初めてでした。
15分くらいでジブは収納。
◼️脇道に逸れてGoProの話
さて、実は先週から持ってきている動画撮影カメラが変わりました。
え?話が唐突に変わった?
気のせいでしょう。ささ、気にせず引き続き動画撮影のカメラの話を…
これまでは10年選手のGoPro Sessionを持ち込んでたんですが、スキューバダイビング用に最大9台のSessionを使用していたのも今は昔。
10年近く使っていますと、レンズが割れたとか筐体が歪んだとかでどんどん損耗し、今は残すところ僅か2台。
流石に新しいアクションカメラを買おうと思い、紆余曲折があって普通のタイプのGoProを購入したわけです。
巨大な筐体に不要なディスプレイが付いて、さらに重い重量と来て不満はいっぱいありますが、Sessionの後継機が出ない今、仕方がないですな…
そんなわけで新しいカメラになりましたので、新機能の「ホライゾンレベリング」が使えるようになりました。
つまりどんな機能かと申しますと、こんな感じでヨットにカメラを固定して撮影。
した動画を、普通の場合とホライゾンレベリングモードで比較するとこんな感じに。
↓
たとえカメラがゆらゆら揺れても、動画は常に水平を保ってくれるというわけですな。
まるでジンバルを使って撮った感じになりますので、普通に撮っても分かりにくいヒールの表現や荒れてる時のローリングの酷さを見せる時とかにいいかも。
どうですかねー?この機能は。
この辺、追々試してみたいと思っております。
さて、海も十分堪能しました。
次回は近場で良いからどこか行きたいなぁ…
帰港後に上架し、ハルを水洗いしてエンジンをフラッシングしようと思ったら…
お隣に車が。
ウチのヨットの排水・排気口はポートサイドで、
こんな感じなので、ここでエンジン回したらオーナーさんにブチ切れられそうなので、やめておきました(当たり前)。
Walkmeterのデータはこちら(クリックして下さい)。
2時間40分、6.5マイルでしたわ。
ほぼ漂ってる感じね。
今回のトラックは紫色のやつね。
Reliveの動画はこちら。