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【ロープ類交換】レイジージャックの上側を不本意な形で交換

この記事は少し前に書いていて、公開するのをすっかり忘れていましたよ…
実際は、マストを起こした時に一緒に行った作業です。

前回はピークハリヤードを、その前はメインシート、さらにその前はレイジージャックの下側を交換しましたよ。
こんな感じでロープ類交換三昧の日々を楽しんでおりますが、まだまだお楽しみは続きます(←自分に嫌味)。 交換するロープの長さに反比例して財布の重量が軽くなっていきます。早く終わらないものでしょうかねぇ…

本日の交換はレイジージャックの上側部分。
これは

・マストに登る
・マストを倒す
・高所作業車を借りる
・ガンダム等のモビルスーツで作業する

 のような作業方法を取るしかありませんが、幸いにも(でもないか)先日は台風対策で

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えいや!っとマストを倒した時に、

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当然マストトップがここに来るわけでして、「これは良い機会」とばかりに、普段は下から木に登れない猿のように指を咥えて見ているレイジージャックの起点を、
「普段から見下しやがって!今の俺にはお前なぞ、赤子の手を捻るように…」
みたいなノリで、余裕でほどけます。っていうか、ほどきました。

で、実際にレイジージャックの上側のロープを外したわけですが、今回はそのシステムも一部変更します。
と言うのも、元のレイジージャックは(実際は分岐等がありますが、簡単に描くと)こんな感じだったんですわ。

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スターボードサイドのマストトップからレイジージャックが始まり、ブームの下をぐるりと通ってポートサイド側のレイジージャックとなって再びマストトップに。そしてマストトップでブロックを介してマストに沿って下に降りて来ていました。
つまりポートサイド側の上から落ちて来ているロープを上下する事で、左右のレイジージャックの緩め具合を調整しているわけです。

それだけで無くウチのヨットにはブームトッピングリフトが存在しませんし、ブームキッカー(リジットブームバング)的な物もありませんので、このレイジージャックだけがブームをコクピットに落下しないように引っ張り上げてるんですわ。
縁の下の… と言うか、ブームの下の力持ち的な感じ?ま、テークルを組んでいるわけじゃないので力持ちじゃありませんが。

おいおい、それならブームトッピングリフトぐらいマスト倒した時に付けろや… と思われるでしょうけども、そこはガフリグ艇、ブームよりも上のガフスパーの方が長いわけで、単純にマストトップからロープやワイヤーを張る事はできません。もし張ったら…

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ほーら、いつでもガフスパーが当たって邪魔になってます。
つまり、もしブームトッピングリフト的な物を付けるなら、セイリング中は外して、セイルを下ろした時だけ付けて… みたいな運用になるわけですよ。

しかしですよ、私、こう見えて「ウチのヨットのロープ類をなるべく減らす委員会会長」の任に就いておりまして、そんな会の会長ともあろう者が、新しいロープをセイルシステムに追加するなんてとんでないですわな。

そもそも、ロープを減らすためにリーフィングシステムを全て取っ払うと言う蛮行までしていますから(ブームに付いているリーフ用のブロックまで取り去った)、1ポイントリーフ?ああ、左バッターとかに合わせて送り込まれるピッチャーでしょ?(それは1ポイントリリーフ!)状態ですわ。

じゃあせめてブームキッカー(リジットブームバング)を…と思っても、

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悲しいかなポケットクルーザー級のウチのヨット、この指一本くらいの隙間に入るような製品は無いでしょうね… と諦めています(っていうか、この写真見て気がついたけど、マスト周りでは、まだブームバングを交換してなかった!)。

話が脱線しましたが、レイジージャックのシステムの話でした。
で、先日スタックパックを取り付けたじゃないですか?
そこで現在のレイジージャックはどんな感じになっているかというと、

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こんな感じになってます。
つまり、スターボードサイドのレイジージャックは固定、長さは変わりません。
ポートサイド側のみ、伸ばしたり縮めたり… なシステムになりまして、実際にこれでセイリングしてみると、ダメな事はないんですが、どうにもアンバランス感は否めませんし、セイルを降ろしている時も常にポートサイドの方だけテンションがかかって、見た目がアンバランスです。
やはり、理想系としては、こんな感じで…

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スターボードサイドのマストトップに新しくブロックを新設して、レイジージャックを左右共に調整出来るようにしたいんですわ。

そんなわけで、リベットでマストに留めるブロックを買い求めまして…

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これを取り付けよう… と雨が降る中、ドリルやらブラインドリベットやらを持ち出し、いざ穴を開けるか!と、その瞬間に気が付いた事が。

「あれ?リベッター(リベットをかしめる道具)はどこ??」

リベットを忘れないように…という事で、DやDD、モネルやらの各種リベットを持ってきたのですが、そういえばリベッターはバッグに入れた記憶が…というか持ち出した記憶も無いな…

しかし本日はマストを起こして、次週からのヨット遊びに備える日。
わざわざ自宅から80kmの距離をマストを起こしに来たわけで、にも関わらずリベッターが無いばかりに何もできないというジレンマ発生。

選択肢は…

・レイジージャックは何もせず、マストを起こす(問題先延ばし型)
・マストは起こさず、すごすごと家に帰る(私は敗北者主義者です)
・勢いでなんとかする(私のよくあるパターン)

これは3番目の「勢いでなんとかする」しかないですな。

というわけで、何かリベット留めのブロックの代わりになるものを…というか、

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普通の6mmロープ用のブロックは予備で持っているので、これを使うしかないですよね。

で、雨がザバザバ降る中で作業したので写真を撮ってないんですが、元々マストトップ横のアイストラップにレイジージャックが結ばれていましたので、そこにこのブロックを付け、新しいレイジージャックを通してバーンとマストを起こしまして…

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これで完成(仮)ですよ。

仮というのは、新しく作ったスターボードサイドのレイジージャックの固定方法。
これは実物見ながら、どこにクリート付けるか考えよう… と思っているからです。
クリートの大きさや位置を、実際にセイリングしながら考えますわ。
それまでは上の写真のように、マストの前をグルッと回してポートサイドの空いているクリートに固定しています。

↑今はこんな感じです。

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マスト周りは、あとブームバングと、名前は知りませんが、ガフスパー(つまりメインセイル)を落とすためのハリヤードを交換すれば、それで終了。

そして、その次はキールホイストに、ジブ関連とゆるゆる進める予定です。
これらが終わったら、いよいよライフラインのダイニーマ化かな。