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【ハーフモデル】家でヨットを眺めようとするも勇気ある撤退
ヨットが無い。
正確に言うと「エンジンが修理中で海に出せない」ので、必然的にマリーナに行く機会も激減。
本当はエンジンが無い状態でも、整備しないといけないアレやコレが控えているのですが、テンションが上がらないので80km彼方のマリーナに行く気が失せている状態でしょうか?
しかしですよ、毎週日曜更新のこのブログ、
![](https://assets.st-note.com/img/1720827334425-EsTuoK8MT7.jpg?width=1200)
なんと!先週の時点で92週連続更新なんですわ。
せめて100週連続は続けたい… いや、2年という節目で104週間?いやいや、閏年があるから105か、まてよ?それなら煩悩の数である108を基準に… と、ズルズルと毎週更新の辞め時が伸びているような気が… これは会社を辞める辞めるといいながら勤続うん十年とかの人と通じる気がしますな。
というわけで、今週も無理に捻り出したネタでも書きますか…
今日のテーマは
家でマイヨットの模型を見てブルジョワ感にひたる。
ですわ。
とりあえず家で何か出来ることはないかなー?と考えると、部屋の片隅に転がっているロープ類でスプライスの練習とかあるわけですが、ほら私って地味な事やコツコツやるような事が出来ない典型的非努力人じゃないですか?
なのでもっとこう… 何か目に見えてバーン!という感じの… と思い立ったのがハーフモデル。
そう!家に飾るためのハーフモデルを作ってはどうか?
いやハーフモデルと言ってもハーフのモデル、池田エライザさんとか高橋メアリージュンさんみたいなモデルさんを家に拉致して飾るのは犯罪です。
拉致じゃなくて本人同意の下でも家庭内の危機が訪れますわ。
いや、そもそも同意しないか。
ハーフモデルと言うのは、
![](https://assets.st-note.com/img/1720828274962-XTKNH3bgRJ.jpg?width=1200)
↑こういうやつね。
ちなみにカタカナで「ハーフモデル」と入れて画像検索しても、こんなの全然出てこないからね、試しにやってみて!
さらに英語でHalf hull modelと入れて検索すると、Half full modelじゃなくて?的にGoogleに言われたので、外国でもそんなメジャーな物ではないのか。
しかしこれなら高橋メアリージュンさんを家に飾るのと違って家族崩壊には(多分)繋がらないし、警察の厄介になるような事もないはず。
ウッディな家の壁にこれを掛け、ロッキングチェアに揺られてカランッというグラスの中の氷の音を聞きながら大海原に思いを馳せる… なんてブルジョワな事も出来るかもしれませんよ。
ああ私の家はウッディでも無いし、椅子はイームズのシェルチェア、グラスに入っているのはスコッチじゃなくてホッピーでしたわ。
そもそもハーフモデルとは、正式(かどうかは不明だけど)にはハーフ・ハル・モデル・シップ(Half hull model ship)とかハーフ・シップなんて言いまして、起源は造船所とか船大工さんから。
艤装・装備を付けずに船の半分だけを木に彫り刻んだと言うか削り出した物ですな。
今でこそ実用品として作られることは(多分)ありませんが、昔は造船所の職人さんが、造船前のモデルとして正確な形を事前に削り出して作り、それを発注主に見せたり、造船時の基準としたもの。
近年の造船はご存じの通りCADがその肩代わりをしていますので、今は完全な装飾品として生き残っております。
キーウェストのヘミングウェイの家とかに似合いそうなアレね。
幸いな事にウチのヨットはマニュアルに
![](https://assets.st-note.com/img/1720829047669-UdaYvMGBrn.jpg?width=1200)
こんな感じに三面が描かれたイラストがありますので、船底の正確な曲面までは描く事こそできませんが、そこそこの精度で作れないことは無いのでは?と思った次第。
早速、この三面図から立体データを起こしてみますか…
![](https://assets.st-note.com/img/1720829300969-W1mqoQdLv2.png?width=1200)
むむ?意外とめんどくさい… しかしデータを作らず目測で木を削るとかできるのか?と言われると非常に微妙。
運慶や波の伊八のじゃないし。
仕方なくちまちまと…
![](https://assets.st-note.com/img/1720829495073-bH7n8DxFxt.png?width=1200)
立体にしていきますが、各所で疑問が生じます。
取捨選択が難しい。
ウインチは?とかパルピットは?とか。
ハーフモデルに関して何の知識もなく始めたので、ここで中断して調べるか。
先に調べろって話ですが…
ちょっと検索すると、KAZI誌のシープラザがオーダーメイドで製作を請け負ってました。
そういえば誌面に掲載されている広告を見た気がするなぁ。
20万円って書いてあるわ(参考価格)。
しかし作り方的な物(と言うか、それ以前の前知識が書いてあるようなもの)は見つけられず。
英語で検索すると、欧米では製作するための学校的な物があったり、
![](https://assets.st-note.com/img/1720830763700-yOfwo7hYwU.jpg?width=1200)
こんな本が売られていたりしました。
ここで感じ取りましたよ。
あぁ… これは手を出しちゃいけないパターンだ…
確信しました、これを買い求めて読んだらディープな世界が奥底に拡がっているダメなやつ。
you can do it!じゃないよ!
絶対に何か道具を買い求めたりしちゃうパターンですわ、
ん?こっちのスパチュラの方がいいか?とか、こっちの小刀の方が刃が入りやすいとか?など、時間とお金をモモ(ミヒャエル・エンデ)とカネゴン(円谷プロ)ばりに浪費する自分の未来が目に見えてきた。
これはダメ!ただでさえ忙しい(←暇だから手を出そうとしたのでは?)のに、さらに何かを始めるのはダメ!絶対!
とりあえず取り掛かっちゃったデータを
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147199319/picture_pc_ecfb44dfc429286a9b8a53363df646d2.gif?width=1200)
3Dにしたらこれ。
このままどんどん細かくディテールを詰めて行く→一回3Dプリンターで出力してみる→それをモデルに木を削り出す(モデルを見てモデルを作る本末転倒型製作手法)か、型を作って鋳物的な感じで製作するみたいな事を考えてました。
でもダメだ、これはやっぱり今の私は手を出しちゃいけないやつだわと自覚。
ハーフモデル作りをしようとするなら仕事をリタイヤどころか、ヨットもリタイヤしてやる事がない…みたいな豊富な時間を原資に取り掛からないと、私の性格上際限無くここに時間を注いじゃうわ。
こう言う興味深い物でも手を出さずに勇気ある(?)撤退が出来る私、偉いなぁ。