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【傷直し編1】盛って塗って実験

昨年末に、ヨットをランチさせた瞬間にティラーが折れてしまい岸壁に叩きつけられてバウの一部が欠けたりハルが傷だらけになった事件(歴史的にはティラーの変として知られ、全米が泣いたとか泣かなかったとか)。 暖かくなり樹脂(と言うかパテ)やら塗料やらも扱い易くなってきたので修理にかかります。

とは言っても、全塗装するわけでは無いので手早く済ませたいところ。
とりあえずステムの欠けた所をパテで盛って成形し塗装をして磨いたらそれらしくならないかテスト的にやってみます。
10m離れて「修理した」とわからなければ、もうそのまま修理完了とするつもり。

まずは…

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ガラス繊維の入ったこいつを買いました。
色々ある中でこれにした理由は
・繊維入りでなんとなく強そう(な気がする)。
・繊維入りの分だけ硬化後の「痩せ」が少なそう(な気がする)。
・硬化時間が15分と早い。
・硬くて使いにくいと言う噂(つまり垂れにくそう)。
・Amazonで当日配送だった。
くらいのもので、別になんでもよかったんですが。
これを…

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表面が削れたとかでは無く、ガッツリ欠けたここに盛るわけですが、まずは…

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昨今のウイルス騒ぎで急に入手しにくくなった無水エタノールで汚れ落としと脱脂をしまして…

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どこかで見たアルミチャンネルをパレットがわりに主剤と硬化剤をにゅるにゅると出しまして。
と言うか、これは本当に硬いです。そしてわかりにくいですが主材は本当に繊維がごっそり入っています。

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混ぜに混ぜて。
そして

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削るのは後からいくらでも出来ますが、凹んでいたらもう一回盛るしか無いので多めに盛ります。
そして待つ事15分。と言うか実際はこの間にセンダーユニットの交換作業をしたので25分程経ちました。

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まず、粗めのヤスリで削っていきます。

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削り過ぎないよう、しかし山が残らないように…

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そして粗めのサンドペーパーから6000番くらいの細かい耐水ペーパーで順に削ると言うか磨いていって…

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んー、実験だからこんなものでいいか(飽きたし疲れた)。

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一応、無事だったステムのラインとそれなりに一体感のあるラインに復元できたとは思います。

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アルコールで拭いたらこんな感じ。
ホワイトは下地、グリーンは前のハルの色、ブルーでホワイトのポツポツしてるところが今回のパテです。
そして失敗しても失敗の被害が広がらないように…

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マスキングしてやって…

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ウレタンスプレーの硬化剤を混ぜて待つ事約10分。
一気に塗装します(固まっちゃうから)。

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色の違いは大丈夫っぽいですね。
マスキングした後に拭いたので、マスキングしてないところが汚いですが。

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ぼやっとしてマットな感じですが、これは耐水ペーパー→コンパウンドで磨けば艶が出て一体感が出ると思うので問題無しです。
塗料を完全に硬化させたいので、本日の作業はここまで!

次回は磨いてみて、それで問題無いようならこの手法とスプレーで他の部分も直します。

作業を終えてマリーナのレストランで採れたてワカメ入りのラーメン食べて…

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マリーナの久しぶりに穏やかな海を指を咥えて眺めて帰って来ました。

傷直し編2へ続く。