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【ホームハーバー引越編05】【22-06】乗り遅れたフェリーと城ヶ島への回航

ホームハーバー引越編04からの続き

11月になりました。
色々忙しい中で何とか時間をやりくりし、いよいよ明日は回航の日。
回航自体は短い距離だからいいとして、悩むのが回航後の足。
家はあっち、ヨットはこっち、帰るための車はそっち… では困ります。
故に今回は、回航の前日に引越し先の城ヶ島ベイマリーナに車を置いておく作戦をとる事に。

と言うわけで、早速城ヶ島へ向かうと…

100km/hにセットしているクルーズ速度も、渋滞で40km/h以下でしか走りません。
そう、今日は文化の日祝日でした。
アクアラインを経由して千葉方面に向かう車でいっぱいですわ。

結構な時間をロスしつつ何とかマリーナに着きまして、明日暫定的に載せるマリーナ所有の汎用船台を

ボート用のシンプルなやつ
これだとセンターボードは落とせないな

念のため確認させてもらい、載せる際のイメージをつけておきます。
これが海中に沈んでる… と言うイメージを持っておかないとですからね。

で、明日の進入経路も再確認。

お!ヨット!
この艇、確か浦安で見た事ある

ちょうどたまたま通りかかったヨットがいますが、あそこから真っ直ぐ入れば良いわけですな、ふんふん。

実際は

こんな感じで、今のマリーナと違って人が船を把持はじして船台の良い位置に調整してくれるらしいので、そこまで神経質になる事も無いかな… と思いつつ、まだ実際に見た事が無いので気になります。
特に明日は、スタッフの方が立つ場所の方向から6〜7mの風が吹く予報なので心配でもあります。
長ーいボートフックでも持ってやるのかな?

さて、車を置いたら次は自分の移動。
三崎口駅から品川駅までは直通70分。
これなら家まで1時間半程度で帰れるところですが、家からヨットを置いている竹岡までは2時間半以上。
始発電車に乗っても7時半になってしまいます。
ヨットの方も事前に色々と準備もしたいところですので、ここは帰宅欲を堪えてヨット泊。
城ヶ島ベイマリーナからバス→電車→バス→フェリー→電車と乗り継いで竹岡マリーナに向かいます。
綿密な乗り継ぎ計画を練って来ましたので、針の糸を通すように正確に乗り継げば、お昼過ぎには竹岡に着くはず。
今日は14時頃から風が強くなる予定なので、それまでに辿り着ければ今日中に下架して隣の漁港に係留しておけます。
それなら明日は早めに出発可能じゃないですかー。
さーて、では糸に針を通すぞー!
と、乗り換え乗り換えで久里浜港に着くと…

あぁぁぁ…

はい、糸通し失敗!目的の時間のフェリーに乗れませんでした!
バスが遅れたんで覚悟してましたよ。
これで乗り継ぎ旅程綿密な計画が崩壊しました… 1時間に1本しか無い浜金谷駅フェリー最寄駅の電車の接続は、次のフェリーでは非常に悪い事がわかっていますが仕方ありません。

1時間後のフェリーに乗り…

この船さっき見た… むしろ乗るはずだった…

浦賀水道航路の東側で「かなや丸」乗れなかった船反航しすれ違い、金谷港に到着し。
急いで歩いても電車が無い事は知っていますが、荷物が重いので早足で駅へと歩きます。

3年前の10月、逆方向にこの道を歩いたのを思い出すな。
そう、令和元年房総半島台風3年前の台風15号でこの周囲の家々が損壊・倒壊し、屋根と言う屋根がブルーシートで覆われていた時です。
ウチのヨットはこの時たまたま京急油壺マリーナでハルの塗装中だったため、幸運にも台風被害から免れる事が出来ました。
竹岡マリーナホームハーバーでは隣とそのまた隣のヨットが船台から落ち、マストを折りながら地面に横たわっていました。私のヨットが定位置にあったら完全に下敷きだったはず。
塗装を終えた後も竹岡周辺はしばらく停電が続き、油壺からの回航を数週間伸ばしたのを覚えています。
3年前は今日とは逆、竹岡マリーナに車を置いてフェリーで三浦半島に渡り、油壺から自分のヨットを回航しましたが、今回逆パターンになるとはね。

歩いてみると、あの時被害を受けていた…

3年前と現在
ここはカフェなので写真を出しています
民家を勝手に出すのはね… 

家の屋根が直っているのを嬉しく思いつつ、それでも当時半壊した家があった所が更地になっていて胸を痛めたりしながら、ひたすら

浜金谷駅で電車を待ち、ようやく来た電車に乗って竹岡駅へ。
竹岡駅で降りれば徒歩3分でマリーナも、時は既に14時半。
強風でも何とか下架… と思いウインチの用意までしてもらいましたが、やはり断念。
安全第一!海もマリーナも逃げないので、今日は船台の上!明日海に浮かべる事にします。

今日はマリーナのレストランで

本当は昼食にこれを食べるつもりだった

アジフライを食し、

富士山も冠雪してましたわ

落ちる夕日を眺めて、

綺麗な月を拝み、

キャビンで秋の夜長を楽し…
いや、楽しむ前に明日の計画だわ。

浦賀水道航路の入船情報を見ると、南行はガラガラで無視していい感じ。
北行は8時15分から40分間と9時40分から70分間の隙間が。
現在10〜12m程で吹いている風ですが、明日の朝7時半から8時には落ちる予報なので、8時過ぎに出るとして9時40分の隙間に航路横断する予定を組みます。
隙間になる最後の船は豊洋丸ね、どれどれ?

このイルカマークのRORO船の後ろを通ればいいのね、わかりやすい。
コース的には

西に折れるタイミングは本船次第

こんな感じ?(テキトー)

ではおやすみなさい。

Zzzzzz……….

そして翌朝!
確かに風は予報通り落ちました。
しかしハーバーマスターは「剱埼周辺のうねりはひどく、灯台を越えるのは無理だからやめておけ」
と。
まぁこれはいつものパターン。
セミ ディスプレイスメント半滑走な漁船やプレジャーボートなら、そりゃあ普段通りには走れず諦めて帰ってくるでしょう。
しかしこっちはヨット、完全なディスプレイメント排水量型な鈍足船ですよ。
ガレ場や砂利道グラベルでF-1の車を走らせようと言うわけではありません、砂利道でもをのんびり歩くだけだから問題無いはず。

ハーバーマスターに「ダメそうならその辺を散歩して帰って来るから!」と説き伏せて下架してもらう事に。

ここからは平常運転。
航路に入って来る本船を、昨晩確認した入船情報と照らし合わせながら…

お、左は昨日乗り過ごした「かなや丸」じゃないですか

淡々と南下、南下、

早めに西に行けたら、あそこでサワラが釣れるのになーとか考えつつ…
お!ROROだ!

が、イルカマークが無い。
イルカの前に来る予定のRORO船、なんとかヴェガですな。

お!?

ROROやPCCって目立ちますよねー

来た来た!

お待ちかねのイルカ

今朝の入船船団の殿しんがりのイルカ。
これを見送って右折、!西へ西へ。

本船も漁船も無く、ひたすら暇

高いうねりの中を、今度はひたすら西進。
これがホントの西進せいしん修行(←これが言いたかっただけ)。

無聊を慰めるイベントも無く、延々とローリングとピッチングを繰り返すヨット。
あぁ、天気が良いのだけが幸い。
これで風さえあれば、せめてメインだけでも上げるのに…

おっと

翼よ、あれが橋の灯だ

城ヶ島大橋が見えて来ましたよ。
やがて

剱埼灯台を横目に…

色々な箇所に… どこにどう設置されてるんだ???

張り巡らされた魚網を避けに避けて…

ここは風光明媚なハーバーです
近くの「まるよし食堂」も美味しいしね

マストが林立する「みうら宮川フィッシャリーナ」を眺めて…

カタマランなんですよ

日本最大の消防船「ひりゅう」をチラ見し…

城ヶ島大橋を前に、マリーナへ着いた旨を電話連絡。
1時間半程前に一回お電話を頂いて、その際に「1時間半後に着きます」と伝えていましたが、その電話から1時間27分経過。
ふふふ、ピッタリじゃ無いですか。

夢の島マリーナに置いてた時以来… と思ったら
先月弓削島でもくぐってた

橋をくぐり…

振り返れば奴が… いや、織田裕二はいませんがマリーナがあります。
ちょうどスロープにプラットフォームを下ろしている最中でした。
スタッフの方が2人乗っているようです。
ん?火消鳶口ひけしとびぐちを持ってる?(いいえ、ボートフックです)


ボートフックを持つと、気分は町火消し

やっぱり鳶口… いや、ボートフック使ってやるんだな、なるほど。
そして上架、

こっちも水は綺麗

と言う一連の流れを…

1分動画で↑

こんな感じで無事に到着し、上架出来ました。

ふーー、やれやれ。

上架後は、

場所は暫定

ざっと水洗いして、昨日から続いた回航ミッション終了!

汎用のボート船台ですので、

うーん、この面で無く点の設置面…

収まりが悪いですね、早く自分の船台を持って来ないと…

船籍や保険の書類の変更は来週明けから始めます。

Walkmeterでのログ(クリックして下さい)
13.55マイルを3時間7分でした。
平均4.34ノット


Relive動画


Google mapsでのトラック
今回は黒いトラックです。


ホームハーバー引越編06へ続く