【ジンク編02】海にプロペラを食わせないためジンクと言う餌をやる
ジンク編01はこちら(←なんと9ヶ月前です)
昨年までの海上係留と違い今のヨットは陸上保管、雨後のビルジやら電触やらガルバニック腐食などと言う種々の懸念から解放されて呑気な放置。
気にする事といえばハッチの締め忘れとバッテリーのスイッチの切り忘れくらいで気楽なものです。
以前ヨットを置いていた夢の島マリーナでは、私の向かいのバースで
こんな風になってるボートを見て慄き、大雨の後やスターンチューブやらPSSやらを整備した後は「大丈夫かいな?」と言う疑念がいつも頭を擡げていましたので大いなる開放が訪れた感じ。
いっそこの開放感を奴隷の民から解放されたイスラエル人と並べて出エジプト記にでも追記しようかと言う気分ですが聖書いじっちゃダメか。いや、そもそもヘブライ語もアラム語もわからないわ。
当然、この気楽さは陸上保管故の不便さとのトレードオフなんですが。
話が海上係留か陸上保管か論争になりそうなので軌道修正します。この長短を書いてると多分本が一冊分くらいになりますのでね。
ちなみにこの1年でウチのヨットが海に浮かんでいた時間は約22時間、丸1日にもなりません。
確かにこの1年はハルの塗装やらシャフトの修理やらで極端に出航回数が少なかったからですが、修理や整備のダウンタイムが無かったとしてもデイセイリングがメインの私ならせいぜい年間150時間程度でしょう(それならデイセイラー乗っとけと言うのはまた別の話)。
前のヨットは海上係留でしたので1年間で海に浮かんでいた時間は358日間=8,592時間、その差は390倍です。
こんな差があっても、どこぞの陸電完備のマリーナなんかで無知な日曜大工ヨットオーナーさん(←私もこれ)の隣に停めたばかりに一晩でプロペラがダメになっちゃった話なんかも聞き及びますし、やはり海水に金属が浸かっている間は刻々とシャフトやらプロペラやらが海に喰われているわけでいい気はしません。
なのでこの作業をやろうやろうとは思いつつ、やろうやろう詐欺に近いくらい放置してた理由はシャフトの塗装を剥がすのが面倒だったんですよねぇ… と言うところが先日までの話。
しかしですよ!先日シャフトが新しくなったじゃないですか!当然今のシャフトはステンレス剥き出しの無塗装状態です。
滅茶苦茶長い前置きですが、そんなわけでプロペラシャフトに防触亜鉛を取り付けます。
昨年10月に書いた「買うだけ買った防触亜鉛」から9ヶ月、ようやく日の目を見る…
PLASTIMOのカラージンク25mm。
これを開梱してパーツ皿に載せて…
ヘキサゴンレンチは4mmですな。
このピカピカのステンレスシャフトに…
カチャリ…
いいですね、
60lbfくらいで締めましたが、可動部故に一回出したら増し締めですな。
前のヨットは1年毎に交換してましたが陸上保管の今、何も無ければ300年以上は保つ計算ですね!
後日談、
ちゃんとついて自己犠牲の精神を発揮してくれています(多分)。