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【21-02】ラダーを修理したので海に浮かべてみた

セイリングの記録ですが、ラダーピポット修理07からの続きになります。
早朝から取り掛かった修理も終わり、テストとシェイクダウンのため海に出ます。
先日更新・改装されたマリーナのスロープのレールに

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ウチのヨットの船台が沿わされ、海にジリジリと落とされて行きます。
すっかり夏の雲、夏の海ですなぁ、などと呑気に思っていると斜めに上げたラダーが水に浸かり、そして船底も着水。
エンジン冷却水の取水口も水に浸かりましたのでスターターを回すためにキーをカチャリ…

シーン…


あれ?メインスイッチ入れて無かったっけ?と確認するも、ちゃんとオンになってますわ…(そもそもオンにしたらビープ音鳴ってるし)

しかしスターターのソレノイドのカチャカチャ音すらしません。
慌てて、船台に繋がるウインチを操作するハーバーマスターに手で合図&大声で止めてー!と。

うーん、朝イチで確認した時は普通にクランクしてたのに… キャビンの電圧計を見ると確かに11.2V。
朝、スターターが回った時点で元気そうだったので電圧を確認しなかったのが今思うと痛いミス。
普段積んでいるリチウムイオンのジャンプスターター、ここ数ヶ月は海に出す事が無かったので充電するのに持って帰ったままで手元にありません。
仕方がないのでスロープのほぼ上端、自分の持っているコードリールが届く範囲までヨットを上げて貰って、

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コードリールを伸ばして伸ばしてコンセントに挿して、

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充電器をバッテリーの寿命とかケアとかを全く無視した高電流充電モードで接続してやります。

この頃には暑さでフラフラになってて、足が攣るという典型的な熱中症状態。
水ガッツリ飲んでたけど今度はナトリウム不足か…
手近にあった「いくらおにぎり」と「カレーパン」を食べて、頭からまた水をザバザバかぶって(←幸いマリーナは井戸水なので滅茶苦茶冷たい)クールダウンしつつ、
「今日は海に出ると言っても隣の漁港だな」
と誓い、

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モンベルのノンラー(ベトナムとかで見る傘帽子みたいなやつ。かの平沢進氏がベトナムのバクホー油田をモチーフに歌った白虎野で「ノンラーの賢人が」って言ってるアレね。)風の帽子をキャビンから引っ張り出してきてかぶったりしいる間に20分ちょっとくらい経過?
これで1〜2回はクランキング出来るだろう… と言う感じになったので気を取り直して再びスロープを下ろしてもらい、今度こそエンジン始動!
そしてゆっくりと後進。
5ヶ月ぶりに、今まで船台に預けていた船の重さを今は海が肩代わり、ヨットはプカプカと浮かんで動いています。

4m程後進し、水深が3mくらいになった所でラニヤード2本を操作してリフトさせていたラダーを真下に。
ティラーを左右に振ってみますが、大きな問題は無いみたい。さらに6m位後進してから後進でのプロップウォーク+右前ターンで180度回頭、マリーナの堤防エントランスに頭を向けて前進!いざ大海原(と言う名の東京湾)へ!
(↑暑くてGoProとかセットしてないので文章でお送りしました)

うーん、

やっぱり海は気持ちいい。
これで本当は、先日取り付けたスタックパックのジッパーを開け、レイジージャックを緩めて、ピークハリヤード(普通のヨットで言うところのメインハリヤード)を引っ張ってセイルを出してお楽しみ… としたいところではありますが、ほぼほぼ熱中症の今はダメ!数百m移動して係留です。

往路は、

↑それでもちゃんと往路はGPSで記録は取りました。

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かくして移動距離約600m弱、桟橋代わりのバージに係留。
ここではエンジンの回転数を上げてバッテリーの充電もしつつ、先日ウォーターポンプを交換してから地上で30分程の試運転しかしていませんので、高い回転数で、海の上と言うコンディションで漏水チェックです。

扇風機に当たりながらルーフの影で小一時間程休憩しつつ、ポンプに漏水も無いようなので今日はもう陸に上げます。

収穫は
・ラダーが直った。
・交換したウォーターポンプは問題無さそう。

問題点は
・バッテリー充電問題(ソーラーパネルの発電量で十分維持できるはずなのになぜ?)

と言う感じです。

帰りはヘロヘロな上に、更にヘトヘトでGPSは簡易しか取ってませんが、

地図を超拡大して見て下さい。
ピンクが往路、オレンジが復路です。
復路は船台を沈めてもらう時間調整の関係で無駄に360度ターンとかしていますが、これはわざとです。錯乱したわけじゃないですよ。

因みに帰宅後、そして夜中と何度も足が攣って攣って…
何度でも言いましょう「熱中症には気をつけろ!」