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報告。"SKIMS" by Kim Kardashian

Mom!! We need to go Nordstram and try out SKIMS!!!
は?
Sam tried SKIMS underwear there and she says it is amazing.
OK…..Sure…

水泳をやめたから、学校が終わって3時過ぎに帰ってくると、恐ろしいほど時間がある。宿題の時間を想定しても十分に時間がある。いかに水泳に時間を取られていたか、である。

Nordstramというのは、近くのモールの一部になっているデパート。そこで、かのKim Kardashianのブランド SKIMSを扱っているので、試着してサイズ確認ができるということらしい。

ムスメの運転。助手席に座った私は自撮りして、ムスコ/Katya/ムスメとの4人のチャットに送る。

(母)We are going to the mall to try out SKIMS, then we will have dinner there.
(息子)Sounds like a great time. What's skims?
(母)Kim Kardashian's underwear
(息子)Bruh
(娘)It's all clothes!! Mom tries to highlight just underwear.

Katyaは笑っている。ムスコの表情が目に浮かぶ。

さて。
SKIMSのコーナーを見つけて、コレクションにざっと目を通す。どんな肌色でもどんな体型でも着れるというデザインモットーの通り(上の写真を参照せよ)肌色のバリエーションが豊か。

ムスメと二人でいくつか抱えて、試着室へ。
「二人一緒でいい?」と聞かれ、ムスメが嫌がるかと思ったらあっさりOKするので、ほぅ? で。数人が入れるような大きな試着室へ案内される。

なんという間違い。なんという悲劇。

4月に18歳の誕生日を迎えるスイマーと6月に56歳になる(また太ってきちゃったよ、減量しなきゃだよ)な私が、同じ試着室で、こともあろうに下着の試着。どうか想像しないで。

"I don't look good. Why am I here with you?"
"Mom, you look fine."
"Oh God. Is this size too small for me?"
"No, Mom. That's your size."
"Are you sure?! You have to be honest. Do I need to go up one size?"
"No, Mom. That's your size. You look great."
"No, I don't. ….Liar…"

見た目じゃなくて着た目はともかく、着心地は素晴らしい。まるで着ていないかのような心地よさ。ありきたりの肌色じゃなくて、昨今の「みんな平等(All inclusive)」テーマに則った色のバリエーション。しつこいようだが、アメリカだからここがポイント。

Cotton Ribのタンクトップ。ムスメはもちろんcropを選ぶけど、私はお腹がちゃんと隠れる長めのを。私の年齢でcropは着れないし着ちゃいけない。

"What’s this? Is this underwear?"
"No. You wear it on top of your underwear. It is a lounge wear."
"Hmmmm. Maybe this can be my pajama."

このアパートは集合住宅だけあって、大きな一軒家よりも暖かく、寝室のある3階は、リビングとキッチンのある2階よりもさらに暖かい。パジャマ大好きな私なのに、冬でもあまりの寝苦しさにタンクトップ一枚で寝るようになってしまったのだが、その格好で歩きまわることはできない。許されない。

が。このlounge wearならムスメが目を背けて "Oh God. I don't need to see that."と嫌味な悲鳴もどきをあげることもなくなる。涙。

だけど。crop tankを隣で試着するムスメの見事なnice bodyを横目に、cotton ribで体に這うタンクとちょと長めのボクサーショーツ、こんなの私が着ていいんだろうか、とため息をつく。

が。55歳という年齢は恥ではない。お前を産んだからこうなったんだ。18歳の体型と比べてどうするよ、と顎をクイっとあげ、最近イラついてるのでストレス解消だと思い切って買うことにした。

"Thank you, Mommy." と、ムスメはいつも通りカワイイ声でお礼を言う。

家に帰って。
靴でも、お店で試着したのに家に帰るとやっぱりどうも違う、ってなことがあるけれど、自分の部屋の鏡の前で着てみたらイケるとまでは言わなくても全然オッケーじゃないの。さすが "Fits everybody" コレクション。

隣に下着姿の18歳のスイマーがいない、というのがポイント、らしい。
そして、さすが Kim Kardashian、なのだ。

Fits Everybody





ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。