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ワタシの視線

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1994年にアメリカ上陸。アメリカに住む日本人としての私が感じたこと、思うこと。
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#離婚

人生の岐路、運命の波。決断する、翻弄される。

人生にはいくつかの岐路があり、決断を迫られる。目の前にある二つの道のどちらを選ぶか。選んだ道を進みながらも、そこに運命の波が押し寄せる。翻弄される。選ばなかった道を振り返った時、そこにも運命の波の跡がある。 ちょっと前に、友人の一人が私の離婚を知り、相談してきた。彼女は日本人で、夫はレバノン系カナダ人。19歳と17歳の子供二人。彼は周囲から「神」と崇められるほどの優秀な仕事人。最近会社を売って semi retired ライフに入った。 彼は帰宅すると玄関先でコートを床に

前向きに生きるということ。

あの5 Bedroomの豪邸に住んでいたことを知っている人たちは、私が離婚して家を売り、2 BRのタウンハウスに引っ越したというと、なんという落ちぶれぶりぞよ、と言わんばかりの表情を見せて、 How is it going? 私は答える。 うん、お隣の夫婦が喧嘩してるのとか聞こえるよ。 やっぱり一軒家じゃないから騒音あるんだね、と気の毒そうな表情を見せる。 それがさ、平日は妻が怒ってるんだけど週末には夫が反撃してて、笑えるの。内容までは聞こえないし、騒音っていうよりも

他人の不幸を見て、自分の不幸はそれほどでもないと言い聞かせる人たち。

最近、妙に気になる。首をかしげてしまう。 Covidで大勢の人が亡くなった。悲しいニュースが毎日入ってきた。ロックダウン生活に悲鳴をあげながらも、感染の不安に怯えながらも、私たち家族は不自由でも生きていると、自分に言い聞かせる。 ウクライナで理不尽な戦争が起こっている。父親が国のために兵士になる。ウクライナに残ると言い張る老いた親と泣く泣く別れ、若い家族が他国へ逃げる。毎日大勢の人が死ぬ。住んでいた町が破壊され跡形もなくなる。 自分よりも不幸な環境にある人の話を聞いて(

ウクライナ問題を、ロシアとの離婚騒動と考えたら?

筋トレしながら、BBCのPodcastを聞いていた。ウクライナ問題。世界のニュースは、やっぱりBBCだよな、と思う。 「一つの独立国であるウクライナがNATOに加盟するのを、ロシアが阻むことがいかに筋違いであるかというのは正当な言い分ですが、NATOの勢力がロシアのすぐそこまで拡大してきて、ロシアが国防の面で危機感を抱くというのは、わからなくはありません。何か外交的な解決策はあるんでしょうか」 想像力。相手の立場に立って考えたらわからなくもない、というアメリカのメディアに