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ワタシの視線

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1994年にアメリカ上陸。アメリカに住む日本人としての私が感じたこと、思うこと。
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#バイリンガル

読書。"The Widow's Son" by Bruce Steinberg

ムスメが「これ読むといいよ」とだけ言った一冊。 読み始めたら、ユダヤ人の子供たちが学校の他にユダヤ教を学ぶ教会のような学校にも行く。行かない子もいる。Rabbiとの会話がとても興味深く、ユダヤ教というよりも信仰について深く考えさせられた。 ムスメにいうと、「ね、オモシロイでしょ?でも宗教がテーマの本だって言ったらママ読まなかったでしょ」….そうかもしれない。 Paigeがクリスチャンで読書好きだから、読みながらテキストする。 「思いやりから善行を施す方が、神の戒めとし

コロナ疲れ。ルール破りのアメリカ人。

ワクチン接種三回目(ブースター)をしたのが11月末。クリスマス休暇で大学から帰ってきたムスコは、ブースター接種をしてないと1月半ばからの春学期の授業に出られないとのことで、帰省してすぐに接種を済ませ、どんな注射でも腕が痛くなって泳げなくなるのが嫌なムスメが、年明けにようやく接種を終えて、我が家は「やるべきことはした」体制を整えた。 アメリカは疲弊して混乱している。CDCは自粛と隔離のルールを10日から5日へと緩和したけれど、残り5日はマスク着用。学校はともかくスポーツをマス

読書。"Redeployment" by Phil Klay

2014年に発表されたこの作品は、何度も何度も「読むべき一冊」などのリストに載った。 短編小説だとは知らず、最初の数編を読みながら、つじつまが合わない、登場人物がフォローできない、などと首を傾げていた、というのは内緒の話。小説によっては、異なる場所で複数の登場人物が別個にストーリー展開するのはよくあることなので、そのうち融合するのだとばかり思っていた。 著者には、イラクでほぼ1年の従軍経験がある。前線で戦ったわけではない。が、彼の作品は、前線で戦う(戦った)兵士たちの鮮明

英会話を身につけるための原動力。

1994年の春。ロンドン滞在1ヶ月の後、26歳の私はアメリカ上陸した。ロクに英会話などできなかった。 東京の大学を卒業した後、外資系投資銀行(証券会社)に就職して4年間、外国人のバンカー(banker)とトレーダー(trader)の下で働いた。英語がペラペラの先輩が中に入ってよく面倒を見てくれた。言葉の違い、文化の違い、習慣の違い。それらをよくわかってる先輩は、少しだけ日本滞在経験のある外国人から信頼されていた。今はもうこの世にいない彼女のおかげで、今の私がいる。 そして

エンタメ。マネロン。idk.nvm....wtf。

バイリンガルな生活を始めて20年以上たつ。アメリカに来たばかりの頃、和製英語のおかげで苦労したことが多かった。今は変わったようだが、当時は中国語を日本語読みする習慣のせいで、英語名がわからなかったために、孔子(Confucius)を知らないのか?と驚かれ、中国の賢人で、と言われてやっととわかり面目を取り戻した。孔子を知らない日本人がいるか!である。Mercedes-Benzは、アメリカではベンツと言わずにMercedesというから、それも最初通じなくて戸惑った。McDonal