ウクレレ漫談家 牧伸二
いや、古いですよね~。若い方はご存じないかもしれない。私が子供のころは現役で活躍されていました。
数日前から読み始めていた”地球の落とし穴”(広瀬隆 著))の最終章に、彼のウクレレ漫談の一説が。
”息子よ、寝てばかりいないで勉強しろ”
”何のために”、勉強するんだ”
”いい成績取って、いい大学に入るためだ”
”何のために、いい大学に入るんだ”
”いい会社に入って、高い給料がもらえるぞ”
”高給とって、何のいいことがあるんだ”
”人生をゆっくり寝て過ごせるんだ”
”俺は、最初から寝てるじゃないか”
”あーあーあーやんなちゃった、あーあーあーおどろいた”
この本が出版されてから20年たっているので、今の日本だと、この大学、会社、高給は前提にもならないし、直結もしていない状況。
そんな状況にも関わらず、やっぱりいい成績を取って、大学に入ればなんとかなる、公務員になれば、会社に勤めれば何とかなると思う人が多い。
親は自分のプライドのために、子供をいい大学に入れたいと思っているし、子供は、疑いもなくそれを目指す。それは、私たちの時代もそうだった。
だから、私たちの子供の世代もそう考える人が多いし、その子供(つまり孫)の世代も変わっていないような気がする。
面白くない高校の授業を受けるよりも、寝転がって好きな漫画を読んでいる方がよっぽど人生のためになるんじゃないか、と。自分の過去を振り返っても真剣にそう思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?