【4コマ漫画】北海道、隣の境界まで歩いて、リンゴ一個で一人ピクニック🍎
北海道は 土地が広いので 実家と隣の境界まで歩くと 10分くらいかかる。
私は 時々 ちょっとしたおやつを持って
敷地内の農道を歩き、一人ピクニック。
おやつは リンゴ一つのこともあったし、
幼稚園の時に使っていた アルミの赤いお弁当箱に
残っていたご飯と 余っていた キャベツの炒めものなどを詰めて
手さげのバスケットに入れたりもした。
ある時、東京の大学に行っていた本家のいとこ兄さんは
かばんを買ってきてくれた。
人気キャラクターのついた小さなカバン。
でも 私の毎日の生活では
そのかわいいカバンを 持って歩く機会はない。
家族で 遊びに出かけるのは 一年に1,2度。
かといって、自分で街へ出かけるには まだ幼くて。
そこで、
田んぼの真ん中をつらぬいている農道を
歩いて向こう隣との境界まで。
このカバンの中に リンゴ一個だけ入れて。
農道の端まで行って、草むらに座りリンゴをかじる。
リンゴを食べること以外 することもないから、
多分 いつものように 四つ葉のクローバーを 探したかもしれないし、
トンボをつかまえようとしたかもしれない。
風に揺れて 音を立てる草の間から、
家と倉庫が小さく見える。
いつもそこにある 当たり前の風景。
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50年たった今でも、その風景は 大きく変わっていない。
今は田んぼではなくて 畑になったけど。
そして、あの頃の自分は もうどこにもいなくて、
他人事のように 記憶の映像を眺めている。
今日も読んでいただいて ありがとうございます💗
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