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テレフォン人生相談 加藤諦三先生

DIY しながら人生相談を聞く

ここ数週間、家の修繕。
そのあいだ、ずっとテレフォン人生相談を聞いている。
最近 You tube をプレミアムにしたので、
たくさん保存して、聞き続ける。

それが、とても面白い、興味深い。
相談者の人生の縮図を たった14分で理解できる。

私はニュージーランドに来て22年たつので、
日本の状況を知る主な情報源は、
毎日読む 朝日のウエッブニュースと、
時々 電話やメッセンジャーでの 日本の家族、母や姉との会話である。

この人生相談は、ニュージーランドにいながら、
心は一気に日本へ飛んでしまう。

日本にいた頃の自分、家族関係や仕事など、
いろんな場面が よみがえってくる。

20才の時に加藤諦三先生の本をたくさん読んだ。

高校を卒業して、弘前の医療短期大学に入学し、
一人暮らしを始めた。
もう、40年近く前のこと。
威圧的で、恩着せがましく、ときに暴言を吐く父を、
軽蔑しながら、
経済的には頼らなければならないという状況。

そんな時に、弘前市内の紀伊国屋に並んでいたのが
加藤諦三先生の本。
お小遣いで、買える範囲の文庫本を
何冊も買った。

そうか、そうだったのか。
と、明らかになる家族関係。
父は精神的に未成熟な人間なのだ、と知った。

だからと言って、状況が変わるわけでは
なかったけれども、
父の言動に対する 自分の考えに 
正当性を持つこともできた。
自分を確立するきっかけになった。
ずいぶん、助けられたし、心の支えになった。

そして、ある時期 加藤諦三先生の本を読まなくなった。
今思えば、私は彼の本を卒業できた、
というのではなくて、
まだ若かった私は、それ以上深く理解できなかったんだろう。

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40年近く経って

あれから40年近く過ぎ、
加藤諦三先生の声をテレフォン人生相談で聞いた時、
なんて、優しい声なんだろう、と思った。

確か、その昔に彼の声を聴いたことがあった。
多分、ラジオだろう。
当時 彼は40才くらいだったが、
熱意あふれる、一生懸命さを感じた。

でも、最近の彼の声は、優しさと深みがあり、
なんとも言えない、親しみと、思いやりが感じられる。

尊敬する人に対して、失礼な言い方かもしれないけれども、
人は、こんなふうに成長し、変化することができる。

自分の経験を洞察し、深く思考し、
人生に 積極的になることで、
人は こんなふうに変われるんだ。

もちろん、加藤諦三先生のアドバイスは
鋭く、的確で 
当事者ではない自分にとっても とても参考になる。

ラジオから伝わる 彼の声は、
触れるとやさしさが伝わってくる。
そして、自分も もっと強くなれる、もっと成長できると
後押ししてくれる。

いつも何かにせかされるような感覚、
他人に認められたいという欲望、
何か満たされない 落胆。

そんな不安から、
ふっと、これでいいんじゃないかという安心感と、
もしかしたら、こんな自分でも
満足して、自信をもって生きることができるかもしれないと、
少し、元気になれる。

加藤先生の人生相談は150本ほど聞き終えて、
今は今井通子先生の相談を聞いている。
いろんな人がいて、いろんな人生がある。
だから、人って面白い。
いくつになっても 
私は成長する可能性を持っている!

*写真撮影 by Nimame 

 





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