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Do not Shyamalan,Do not Shyamalan【ザ・ウォッチャーズ 感想】

シャマラニストとして、公開初日朝イチで見てきました。普通に面白かったので、今すぐ劇場へ行くんだ!


生粋のシャマラニストとして、娘のデビュー作は見逃せねぇよなあ!?



ということで、わざわざ仕事休んで公開当日に見てきました。まぁたまたま有給取った日と被っただけなんだけども。







改めて、私はシャマランの大ファンだ。ざっくりと過去作の格付けをすると、


───────────────────

傑作 シックスセンス アンブレイカブル


良作 翼のない天使 ヴィジット

   スプリット ミスター・ガラス


凡作 その他諸々


ゴミ レディ・イン・ザ・ウォーター

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といった内訳。彼の作品に対しては結構甘口です。世間で酷評されてるエアベンダーですら普通に好きだしね。


ただ『ノック 終末の訪問者』は酷かったな。シャマランのテレビ通販がピークだった。まぁ流石にレディ・イン・ザ・ウォーターよりはマシだったけど。


「次の新作トラップは大丈夫かぁ?」なんて不安がってた今日この頃、まさかの娘イシャナが長編デビューという衝撃。マッッッジでつい最近まで知らんかった。フュリオサ見てなかったらスルーしちゃってたな。






んな事どうでもいいんだよ。とにかく、私の崇拝する男の血を継いだ、イシャナの力作。しっかりと見届けさせてもらうぜ!



───鑑賞後───


















……………………


















ええやん。





まず驚ぎだったのは、父の面影が一切感じられなかった点。これから見に行く人たちも、"シャマランの娘が撮った映画"という先入観は捨てた方がいいかもそれない。


シャマラン映画といえば、ジワジワと横に滑らすカメラワークや、物語の本質をギリギリまでボカす焦らし脚本が最大の特徴。シャマラニストである私もそこに惹かれているわけだが、対する本作は、意外にもウェルメイドな作り。作中で散りばめられた謎を徐々に回収していく構成や、物語の起伏に合わせて派手なBGMが流れる演出など、大衆向けの娯楽作品として手堅くまとまっていた。


一方で、割と脚本はガバいなと感じた。終盤、マデリンがウォッチャーズであることが判明するわけだが、となると腑に落ちない点がいくつか出てきてしまう。教授が存命中、鳥かごの地下室に一度行っているはずなのにハッチの存在を知らなかったり、本当は森から抜け出したかったのに、序盤はむしろミナたちを閉じ込めたそうな言動を取っていたりと、全体通してちょくちょく矛盾が生じてるんよなー。これはシャマラン譲りか?


また監督の作家性をもっと見せて欲しかったなとモヤモヤ。先程、シャマラン感が無くウェルメイドな作りだと言及したが、裏を返せば、イシャナ独自の演出・ストーリーが弱いという事。撮り方に関しても、ポスターになっている"鳥かご"以外の画はどれも凡庸で、記憶に残るシーンがあまりなかった。といっても今作が初監督なので、これからどんどん自分の持ち味を伸ばして行って欲しい所。



総括「シャマランとか関係なく、普通に面白い良作」です。多少脚本の詰めが甘かったり、撮り方がイマイチな部分があるものの、最後まで退屈しない作りだったのは好印象。今後の期待も込めて高評価です。次回作も楽しみに待ってるぜ!



余談。鳥かごに置いてあった恋愛リアリティショーのDVD、チョイス謎すぎない?もし教授の好みだったらドン引きなんだが。


更に余談。今作を見た日の夜、家中がゴキブリだらけになる悪夢を見た。虫嫌いの方々はご注意を。


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