今日はケーキの日
一仕事終えたボーマンワンが
ハルンに声をかける。
ボーマンワン∶どう?そっちの仕事は?
ハルン∶うん、片が付いたみたい。念子さんは無茶食いしないから助かるよ。
ボーマンワン∶そうね、自分の身体は労って人の体と心をいたぶるのが趣味みたいだもん。
それよりさぁ、昨日のつづきは?
ハルン∶そうだった。まずはこれ見て、
ボーマンワン∶これは縁起でもない!!僕らが壊れた時の代用手段使用者数じゃないか。
※下記参照
ハルン∶僕ら、その存在も意識されていないから?割には?そら豆村を壊す人、多いよ。国民378.8人に1人が透析患者であるらしい。
それで原因なんだけど、
ボーマンワン∶糖尿病、破竹の勢いあるねぇ、最近は落ち着いて来た?
ハルン∶悪い意味で破竹の勢いだね。このところ糖尿病の薬が良くなってきたのと啓蒙活動が盛んになったんでわずかに減少してる。
ボーマンワン∶それなら目くじらを立てる事じゃないだろう?
ハルン∶ソレがそーは言ってられないのが
この図さ。
ボーマンワン∶昨日、見た図の下になにか書いてある…
ふぅ~ん、年間500万円か、大金だね。
ハルン∶透析にかかる医療費は、年間1兆6000億円に上ると推計されていて、総医療費の4%を占めるんだって。これは医療費だけで生活費は別だよ。
ボーマンワン∶だから何?病気なんだから働けなくても仕方ない。
ハルン∶この国にはもうカネがないのさ。それで、厚生労働省は2018年7月にまとめた「腎疾患対策検討会報告書」の中で「28年までに、年間新規透析導入患者を3万5000人以下に減少させる」との目標を掲げた。
ボーマンワン∶エッ、目標掲げるのはいいけど、命に関わる話じゃないの?
ハルン∶そうだよ、透析を中止するのは自殺行為。で、もう一度、上の図を見て。
ボーマンワン∶透析はお年寄りが多いね。
ハルン∶透析者全体の平均年齢は 69.09 歳、そして平均年齢は年々上昇傾向を示していて最も割合の高い年齢層は男女とも
70 ~ 74 歳なんだ。
そして糖尿病腎症から人工透析に移行すると半分の患者さんは5年以内に亡くなってしまうとも言われているよ。
ボーマンワン∶怖いなぁ、透析を自分で決定出来ない認知症の人とか居るよね。
ハルン∶考えたくはないけれど必要であってもボケた人に意味ある?寝たきりの人に透析要らないよねぇ、金ないし…はい中止、
目標達成!!
なんて言って、ワタクシは上級国民、医者、公務員で御座います。このお祝いにおフランス料理でも食べましょう!!オホホホホ〜、なんて国に未来はあるのかな?本当に恐ろしい。
ボーマンワン∶なんだか寒気のする話だね。体、大事だ、壊してからでは後の祭り。
ハルン∶この間さ鍵男が米子にみょうなことを吹き込んでいたの聞いてた?
ボーマンワン∶うん、チラッと聞こえた。オヤツにハムたべろとか…
ハルン∶死んだモノの事は悪く言いたくないけど、僕らにしたら勝手な言い分だよね。
ボーマンワン∶うん、僕らにとってはタンパク質の襲来は厄介な仕事さ。
ハルン∶だからさ、明日は僕らの仕事、そして僕らから見た食事について話してみようよ。
ボーマンワン∶明日も僕らの出番だね!!
つづく
人工透析は、慢性腎臓病が悪化した患者の血液から老廃物を除去する治療。1回4時間ほど、週2~3回の通院が必要。
腹膜透析は自宅で出来るも通院以上の費用がかかる。(月に45万円~50万円)
また腹膜が劣化するため、腹膜透析を行えるのは一般的に5〜6年が限度。
透析患者の介護福祉施設への入居は難しく、長期入院、老老介護問題等抱えている。
日本透析医学会の死因分類には透析中止はなく「自殺・拒否」となる。この十数年間,これに該当する事例は全死亡の 1% 。
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!