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パートナーデー


トロッポはこんなに朝早くから誰だろうと恐る恐るドアを開けた。するとそこに立っていたのは軍帽、軍服、軍靴に身を包んだ国防省獲得免疫部細胞性免疫課のキラーTだった。

前回にもキラーは登場しているが、それはNKキラーであり彼は国防省自然免疫部細胞性免疫課の一匹狼であり、キラーTとは別人だが従兄弟同士であった。

キラーTは背筋を伸ばし踵をカチッと合わせて敬礼し、身分を証明するために手帳を提示した。トロッポはキラーTの存在を村の人々から聞いていたけれど、自分には関係ないと聞き流していた。

トロッポ

アッ、あの、どんな御用で?

私は健康体でつい、先日もホラ…

ここに健康診断書もあります。

どこも悪くはありません…

アノ、キラーT様は不健康なモノたちを取り締まるのがオシゴトと、聞いていますが…

キラーT

はい、私は本部からの指示を受けてやって来ました。

トロッポさんは癌細胞に侵されているので排除の指示を受けました。


トロッポ

エッ、でも、ほら、見てください!

健康診断書は先週届いたばかり…

それに私は何処も悪くありません。これからシゴトに行くところです。

キラーT

申し訳ありませんが本部からの指示はなによりの優先事項となっております。


キラーTはそう言うが早く、書類をしまう為に後ろを向いたトロッポに光線を発射した。トロッポは心の膜を破られ自責の念にかられて自死するように仕向ける光線の餌食となった。


哀れトロッポは自分のようなモノが、主、ずんぐりむっくり様を愛し、パートナー気分に酔っていた罰だと思い、柱にお気に入りだった、白いワンピースのベルトをかけ、首をくくり絶命した。




キラーTは任務を見届けると足早に風通しの良いトロッポの家を後にした。



つづく














大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!