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密かに想いを寄せられていた話①(アキ30代前半)

俺が某百貨店に出向していた時の話。
アキという裏方の仕事をしていた女性がいた。
30代前半でメガネをかけた人妻。
アンジェラ・アキに似ていたのでアキとする。
俺ら店頭係が受けた注文の何百軒もの住所リストを入力する専門職。
当時年齢が近いのが俺しかいなくて入力をお願いしたり話しかけたりすると俺の時だけ笑顔で受けてくれる感じだった。
アキは夏場にノースリーブでいることが多くて平気で脇を見せるような感じで実はオジサン販売員からは人気があった。
アキは脇を見せてることは無意識だったらしいが…。

そんなアキに俺が面倒を掛けてしまったことがある。
昼過ぎに俺が受けた注文で2000軒もの住所リストを翌日の開店までに作らなきゃならないこと。
入力担当は他に二人いたのだが圧倒的にアキのスピードが早いのでお願いしてしまった。
さすがのアキも定時までには終わらずに残業しない契約だったのに残業させてしまった。
ちょっと遅い時間に終わったので後日お礼に食事に招待する約束をしてこの日は職場をあとにした。
バックヤードでやり取りをすると周りの目があるから面倒なのでその時にメアドを交換した。
それからは手が空けばメールして一気に仲良くなっていった。

それから数日後、仕事後に飲みに行くことが決まる。
一緒に出ていくとマズいので東京駅からほど近い居酒屋で直接待ち合わせをした。
実はこの時期に処女幕再生編で書いたA美とも関係してたのでバレると非常にマズかったのだ。
無事に2人とも店に到着して飲み始める。
なんてことのない普通の会話だが楽しく飲むことができた。
19時から飲み始めて気づいたら既に23時。
人妻をあまり遅く帰らせるわけにはいかないと思ったので慌てて会計しようとすると
「旦那のことは気にしなくていいですよ」
「たぶんもうすぐ離婚するから」
とアキは言う。
話を聞くと旦那は子供が欲しいけどアキは欲しくなくて折り合いがつかないらしい。
そんな話を少ししていたがそれでも終電で帰ろうと会計を済ませて店を出た。
するとアキは周りに人がいないのを確認して抱きついてキスしてきた。
「今回だけでいいから朝まで一緒にいてほしい」
そうまで言われたらもう行くしかないと思ってホテル街のある鶯谷方面へ電車で向かった。

満員に近い電車の中でアキは必要以上にしがみついていた。
俺も抱き返すと見た目以上に細いことに気づく。
お尻を触ってもあまり肉がついてない。
電車が鶯谷駅に着いたので人ごみを掻き分けて降りる。
アキから手を繋いできて改札を出て駅前のコンビニで買い物して空室があるホテルを見つけてチェックインした。

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