20歳なんて嫌だ(2)

一個前の記事で、自分の怖いことを書いた。
あともう一つ、追加する。

私は異性が怖い。
といっても、電車やレストランなど、スマホやほかの人との会話に専念している異性に対してはそのような感情を抱かない。
自分に注意を向けている異性が怖いのだ。
ずっと見つめてきたり、写真を撮ってきたり、肩に手を寄せてきたり。変なキャッチまがいの人なんて異性&酒のコンビネーションだ。こわ。
この前まで恋人と呼べる人がいたが、その人とも手を繋がないまま別れてしまった。
自分の背後に息を感じること、映画のときに画面じゃなくて私を見てきたこと、短パンを履いていたら「すごく好み」って言われたこと、隣に座るとき足を近づけてきたこと。一応好きになって付き合ったはずなのに、どれも恐怖と嫌悪しか感じなかった。

私は同性愛者なのかと本気で考えた。周りでカミングアウトをしている人がいないから、誰にも相談できずもやもや考えている。
俳優もスポーツ選手も2次元も、みんな推しは異性なんだよな。しかもどれもザ・男らしい人たち。でも手を繋ぎたいか?って言われると微妙。
女優さんとかを見ても綺麗〜とは思うが、この人と付き合いたいとは私は思わない。
わからん。うーん。

そのときこの記事を見つけた。
その中のクォイセクシャルとアセクシャル。
前者は友愛と恋愛の違いがわからないことで、後者は他者に対して性的感情を抱かないこと。

これじゃね??
と思った。どっちか、いやどちらとも私に当てはまる気がする。
前述した通り彼氏がいたことはあるが、それも友達曰く、流された結果らしい。確かに自分から、この人と付き合いたい!!!って思ったことはない。 
もしかしたら初恋もまだなのかも。え、20歳なのに?

男性が怖いなぁと感じる理由は、自分を性的対象にみられることが怖いからなのかもしれない。
まだ恋愛感情を抱く人間なのかもわからない私をよくそういう対象としてみれるなぁ。と思ってしまうが。
もし、自分の周りの人のほとんどの性的対象が女性だったら、私は女性を怖いと思っていたのか。


異性愛者って当たり前じゃない。
最近LGBTQ+の方々が発言するようになっている。アサイチとか、ネットニュースとか。まだマイノリティーだけど、声を出せるようになって、認知されてきている。アクションをとっている彼らに称賛の拍手を送りたい。
でも、周りにセクシャルマイノリティーを否定する人たち(ご高齢の人とか特に多い。わたしの祖母とか。すごい嫌だ)がいる。その人たちはよく、気持ち悪いねぇと彼らを批判している。

いやいや、あなたたちだって同じじゃん。まだ手も繋ぐことを怖いと思う私にとって、子供や孫がいる人の方がすげえ。と思う。だって性交渉してるわけでしょ。自分の相手がたまたま異性だっただけで、なんで他=気持ち悪いってことになるんだろう。あなたのその意識、バイアスで凝り固められてますよ!!!

って言いたい。
戦国時代は同性愛者だらけだってどっかの研究家が言っていた。昔の方が性に寛容じゃん。
現代はいろんな差別を無くそうとしてるんだから、そしたら他の人の性を批判しないでよ。 


判例は「社会通念が形成されていない」っていって認めなかった。それに対して友達が「裁判官がそうやって否定的な表現をしたらそれこそおしまいなんじゃ」みたいなことを言っていて、確かに、と思った。
希望的観測として言うなら、あれは現代の世論を見た上での結論で、この後セクシャルマイノリティー差別を無くすべきという意見が大きくなったら社会通念が形成されたとして認めますよ、ってことだと思う。嫡出子差別を違憲とした判例でも、昔と違って今は平等とすべき社会通念がある、って言ってたし。

でも、現在で裁判所が、同性婚をNOと言っていることは事実。そして、裁判所が大きな発言力を持っていることも自明。
そしたら、やっぱりマイノリティーはおかしい、って思う人の意識は変わらないよなと思う。

いろいろ言いたいことがありすぎてわかんなくなった。
とにかく、みんなあんまり人のこと否定すんなよ!!!