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優しさも過ぎれば罪か?

わかってるよ。そう言いたくなることがある。また、優しさや心配のつもりが、逆に怒らせてしまうことがある。優しさってなんなんだろうか。

部活時代の友人が、よくものを忘れる人だった。持ち物に書いてあったはずが、どうしても忘れてしまうのだ。だから彼女が重要な持ち物を担当したとき、私はいろんな心配から彼女に連絡した。でも到着した彼女は怒っていた。
「それぐらいできるから。」
なんだか眉を潜めたくなる瞬間だった。
でも、これは優しさだったのだろうか?優しさも一部の要素だったかもしれない。が、つまり信用していないとも受け取れてしまうのだな、っと思った。
反抗期の親子関係のようだ。

逆に、みんなを気遣うとき、どこまでやるべきかわからなくなる。優しくしたそのときに感謝されなければ、恩着せがましかったのかと、なよなよ考えてしまったりもする。多分これは、ひとの考え方それぞれで考え方は何通りもある。
また、優しすぎるがゆえに、悪い関係で甘えてしまうこともある。どちらかがとても頼りになって、どちらかが頑張るのをやめてしまったり、ゴールの見えない方向に進んでしまったり。励ましの行きを越えてしまう、そんな優しさもある。どれほど心地よくても、成長を止めてしまう甘え。どちらが悪いかとはいえないが、どちらもお互いに漬け込んでしまう。

今話したすべての優しさの形は、どれもとても異なる。でもそのボーダーラインはどこにあるんだろうか。いつも肌感覚で感じとるしかないのだろうと思う。どこまでが自分の考える正しい領域に収まっているのか。まぁ、結局はなにか起こって相手の気持ちが明かされるのだけれど…
忘れないで欲しいのは、自分の中のアラームを聞き逃さないこと。どちら側の当事者だろうと、自分がどういう感情を抱き、それを相手と分かち合うことだと思う。

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