さよならがまだ云えない

涙が凍ってしまったので
小さなこきょうを目指して歩き出した
この裸足では辿りつけるかも分からないけれど
指と指で物語を結んで
貴方への憎悪で火を灯して
生きていく、
生きていく

仕方ないみたいに生きていくのが嫌だから
この氷をどうにかしよう
貴方と出逢った場所まで
小さなこきょうまで
消えてしまった白い想いまで

四月まで

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