こんばんは、人間です。

スノーホワイト

水槽、誰もいない場所。沈んでいく、気泡を消して。空が落ちてくる、夕焼けが響いて仕方がないのに。
貴方が、一つ残らず、持っていったの。
だから貴方がまた、空っぽになるのも、世界の摂理、だよ。


空。

因果応報なんて信じている訳ではないけれど
幸せなんてものが見えない貴方だから
いつかこうなってくれるのだと
僕はずっと信じていました

裏切らないでくれてありがとう。


春の来る日

壊れていく
君がいなくなった世界
酸素を押し込まれても
今はもう
呼吸の仕方も分からないわ
誰も教えてくれなかった
この世界は足をついていなくてはいけないこと
誰も教えてくれなかった
君を殺しても良かったっていうこと


こんばんは、人間です。

私は何もしなかった、なんて。
ああそうだね、君は何も間違っていない、何もしなかった。その選択肢は、きっと、正しい。そうだよ、正しい、君が選んだのだから、それで、良い。でもね、だからと言って、その正解を僕にまで押し付けるのは度が過ぎるよ。君の世界が正しく回ることを僕は受け容れたのに、それでもまだ足りないと喚いて、理解してくれ、また世界に戻ってきてくれ、なんて。
ああ、
本当に、反吐が出る。
君の目から僕は、一体、どうやって見えていたのかな。そんな傲慢を赦してくれる、かみさまか何かに見えていたのかな。

そんなことはないんだよ。


夕暮れステップ

舌が焼けて爛れてどうしようもなくなった気分は如何ですか?


勝手に落とし穴を掘って埋まらないでくれ

良かったんだよ
気にしてなかったよ
人生そういうものだって
この指先は簡単に描き出すから
僕は僕を
騙せてしまうから

でもね、
でも
君、
それだけはだめだよ。

君の選んだことを
僕を切り捨てたことを
なかったことにするなんて
それはかみさまもびっくりの傲慢だよ
これには僕も
言葉が出ないよ

本当に
良かったんだよ

君が黙って僕を切り捨てたままにするなら
それで
全部終わりにしようって
本当にそう思っていたんだよ

だから、自業自得だね。

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