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組織マネージャーに必要なちょっとした工夫の話。

仕事を円滑に進める方法というか。全員が幸せになる組織を作ろうとした時の一つとして

「組織のプロモーション」

という考え方があると思うのです。

これは、何かというと、自分たちの部署が何をミッションにしているのか、組織の中でどういう位置づけなのか、その中でどういう動きをしているのか、今後何を目指しているのか、といった、「どういう組織であるか」ということを適切に周囲に見せるというのがマネージャーの仕事の一つとしましょう。

これは以下の効用があります。

1.組織の評価が、あがるとメンバーの認知が上がり評価されやすくなります

2.組織の情報を伝達する事で様々な業務に触れる機会を得ることができます

3.組織の情報を伝達するために、組織の定義をするきっかけになります

部署の名前とその組織の印象と内容が語られる部署にするというのは、マネージャー職の大事なミッションです。

これらの効用は、メンバーの仕事のしやすさを格段に変えます。
マネージャーとして、自分だけが幸せならいいって考え方もあるし、自分が評価されたいという気持ちもわかりますが、マネージャーの評価は、対外的なメンバーの評価でありますし、組織の評価であるべきだと思います。

副次的な効果としては

 ・メンバーが適切に評価をしてもらってる感のサポートになります
 ・メンバー⇔自分⇔上長で、信頼感が形成されやすくなります
 ・メンバーの評価が上がりやすくなることで自分の評価が上がります
 
とはいえですね「おれの部署すげぇ」をやりすぎるとですね。色々と組織の中のバランスを欠くというのが日本の会社組織の特徴でもありますので、そのあたりのあたりさわりのない空気の読み方というのもマネージャーに求められるものでもあるところがめんどくさいです。(イイコトとは言ってません)

ただ、部署が何をしているのか、とか顧客に満足してもらうためにどのぐらい考えているかとかいう日常のアクションは言わないとわからないので、自分の上の組織長に対して明確に提示する必要があると思うんですよね。
それが組織プロモーションなわけです。

超能力者ではないですし、片鱗に報告される情報を統合して、上長が評価してくれる可能性もないわけではないですが、(上長もその上の上長に組織プロモーションをしなければならないので)そこをやりやすくしてあげるというのはかなり良い自部署のプロモーションになるはずなのです。

組織プロモーションは別に新しい事でもなんでもなくて、普段やってることを定義づけしただけ、です。

まあなんでこれを思ったか、なんですが。
メンバー(とはいえ、ある部署の部署長)が関係部署と行った来客対応メモを見たんですね。

 ・基本的な対応状況は書いてある
   -誰と、何についての会議をしたか
   -何をテーマに話したか
   -結論どうなったか

ということで及第点です。そこはさすがにできている。
ただし、これを上司に報告するときにそのままなのです。

 ・この会議ではどこが大事なポイントで
 ・自部署はどう絡んでいき
 ・今後の展開はこうであり、ここに自部署がどうしていきたいのか
 ・そのために上長に依頼事項があるのかないのか

所見から自部署の動きの計画性、上長を巻き込んで当事者になってもらという意識が見えないのです。
会議の情報が、組織にとって価値があるように見えないのです。
この組織長の方は、上司に報告しているわけですから、上司に伝え、自分たちがどのような活動しているかを知ってほしいという事だと思うのですが、これは、上長側が、忖度しないと状況がわからない状況だと、「了解」で終わってしまうんですよね。

最低限としてはこなせてるけど、組織をマネージしている感と、組織が活動している感は伝わりません。

だいじな機会を有効に活用できないのは、大変もったいないのです。
ものの数行、数分の作業です。現場で話しているかもしれない。

それを書くことで新しい仕事になってしまうリスク、を恐れているのであれば、ヘッジしたコメントを入れればいいだけです。
ただ書かなければ、言わなければ、伝わらない、という前提を理解しましょう。

組織のプロモーションを意識することで、把握する内容、伝える内容が変わってくると思います。そうすると組織のメンバーとの関係性や、組織の印象がきっと変わっていくでしょう。

どうせやらなければならない組織マネージなのですから、意識を変えて最小工数で最大の効果が出せるように。


画像及びヘッダ画像は
ぱくたそさんよりお借りしました。
 




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