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再び肉を焼き始めた日

数年前まで自分の持てる時間のほぼ全てを自転車につぎ込んでいたことがあります。その頃は土日のほぼ全てが自転車活動で埋まり、バーベキューやキャンプといった活動が殆ど出来なくなっていました。

それはそれで楽しいわけですが、どこかでアウトドアでの料理などと両立できないか?いろいろと模索し、この日ようやく実現できたものです。
2014年6月28日

長距離自転車イベントとして、東京からスタートしてぐるっと回って600km走って来るというもの。およそのコースはこんな感じです。
二子玉川~越生~下仁田~内山峠~佐久~上田~長野~鬼無里~白馬~木崎湖~塩尻~諏訪湖~河口湖~道志~二子玉川

いったい何を言っているか知らない人には全く理解できない話でしょうが、これを40時間の制限時間内でクリアすればよいだけの長距離自転車イベントです。(一般公道走行なのでレースではなく単なる耐久サイクリング)

当時、自分がこの自転車イベントを主催する側の人であり、前年にコースを引いて計画を立て、この日本番当日を迎えたものです。

木崎湖は310kmぐらいとほぼ中間地点になり、そこに主催スタッフ数人で待機して通過の確認をするチェックポイントを設け、その確認作業のついでに「任意の善意で賄い料理を少し振る舞う」
ということを行いました。

ステーキ肉はスタッフ用の賄い、参加者への提供はその場ですぐ食べられるホットドッグなどという予定でした。

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前日にコストコで食材を買い込み、当日キャンプ場へ乗り込んで半分キャンプ気分でいろいろ準備しました。
コストコのディナーロールにシャウエッセン。

倉庫から引っ張り出して来たガソリンツーバーナーを使って、ささっとシャウエッセンを炒めているところ。

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手持ちの機材で炭火を使うのは焚火台の役目です。

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スノーピークの焚火台L、グリルブリッジにハーフサイズの五徳と網、古い世代のものです。

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ホットドッグ用のパンはアルミホイルに包んで温め、ジョンソンヴィルのソーセージも適当に焼きます。

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ザワークラウトまではやりすぎかと思ってこの日は用意していませんでしたが、そこそこ美味しそうな出来上がり。

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ステーキ肉はコストコのUSビーフ。
CHOICEグレードですがサーロイン、ニューヨークカット
うまくないはずがありません。

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これがやりたかった。
肉を焼きたかった。
本来業務は自転車イベントのスタッフのはずですが、キャンプ場での肉焼きに全力投入。
「肉焼いてるだけなんで」という免罪符をつけて、スタッフ業務は他の人に全面的にお願いしきってたりもするわけです。
これが後に自称「肉焼おじさん」につながることになるのです。

長距離サイクリングのイベントで300km離れた地点でのチェックポイント。
スタート時間が2つあって、6月28日午前0時丁度スタート、午前6時スタートの最初から最後まで参加者の通過を見送るには、この日の午後2時ぐらいから日付が変わって翌日未明までノンストップで作業が続いたりもしました。

夜になって雨がだいぶ降っていた頃。

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焼肉用ビーフ、肩ロース
通称「薄いステーキ」
これで十分旨い!のです。

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天候悪化でリタイアした人が手前にまだ滞留しているようで、キャンプ場にたどり着くまで延長して待ちます。
深夜3時を超えた頃、リタイア組の到着待ちだけになってからスタッフ作業は半分開放。おつまみとしてアヒージョを焼くことにします。

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コストコで何を買うのがよいか、この日の選択がこの後もわりと継続されることになりましたが、深夜に焼くアヒージョもまた楽しいものです。

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この時のことは今でもとてもよく覚えています。
午前4時ちょっと前になって、ようやくアルコール解禁。
銀河高原ビールを飲ませていただきます。

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ひとりだけワガママを言ってビールにしていますが、他の人は発泡酒的なもので乾杯。ホワイトベルグも美味しいですけどね。

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そして、このあとすぐ雨は止み、空が少しずつ明るくなっていきます。
木崎湖キャンプ場 午前4時20分頃

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車のカーゴルームをフラットにして1時間仮眠を取れたかどうかで再始動。
リタイア組がそれなりにいてキャンプ場に泊まった人に向けて、余った肉を焼き始めます。
コストコで安い肉といえばプルコギビーフ。ひたすら焼きます。

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さらに賄いだったはずのステーキ肉も大盤振る舞い。

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朝からステーキ。最高の贅沢です。
記念撮影用にもりつけて。「ステーキオンザライスは正義」

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すっかり晴れて良い天気になりましたが、昨日からの戦場(調理場)の様子はこちら。雨だったのでカンタンタープの下にツーバーナーと焚火台、調理用のテーブルを置いてなんとか焼いていた感じです。

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この後もイベントは続き、それはそれでまた大変だったりもするのですが、ここで久しぶりに肉を焼いて楽しかったことが、今のキャンプにつながって来ていたりするのです。

今から数えると約6年前の出来事ですが、自転車活動よりもキャンプやバーベキューをしたい、という強い気持ちにシフトしたきっかけとなった出来事のひとつでもあります。

今使っているキャンプ機材、これ以前から持っていたものだと焚火台とガソリンランタンが今も現役で毎回投入しています。
また、この直後に不足していると感じて買い足したいくつかの機材も、今現役として使っていたりします。

おまけ
本格的にソロに転向してキャンプ活動再開するのはこの3年後になりますが、木崎湖での同様の活動は2014年6月、2015年6月、2016年6月と3回梅雨時の600kmイベントと同時に行いました。
もう半分の300km、木崎湖でゴールの方が参加者も楽しいのでは?ということでここをゴールに切り替えて2017年9月に開催。
既にこの時点ではスタッフを卒業していて、単発での「肉焼おじさん」としての参加でしたが、この直後2017年10月にソロキャンプを再開しました。
300kmでの開催は翌年2018年9月も行い、かなりの大人数でのバーベキュー大会にもなっていたりで、大勢での楽しみもソロでの楽しみもある程度は経験させて貰うことが出来てよかったと思っています。


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