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おひとりさまでも楽しめる「異国グルメ」をご案内

「外食がワンパターンで、もうちょっと新しいジャンルを開拓したいな〜」
「海外気分を味わえるものが食べたいな〜」

そんなあなたへ。

もし都内在住でしたら、異国グルメがおすすめです。せっかくなので、私が実際に行ったなかで、「美味しかった!そして(勇気を振り絞らなくても)気軽に行ける!」というお店をご紹介します。

「気軽に行ける!」というのがポイントで、例えば「店員さんもお客さんも含め自分以外の全員が外国人の店」だとか「アングラ的な立地の店」だとかは含みません。女性一人でも思い立ったら行ける貴重なお店たちです。

神保町・トルカリ(ベンガル料理)

インドとバングラデシュにまたがる「ベンガル地方」の料理が食べられます。昨年秋に仲良しの先輩に連れられて訪問してから、すでに何度かリピート。

ランチプレートについてくる、スパイスと食材を練り上げた「ボルタ」というドライカレーのようなものをぜひ味わっていただきたいです。

じゃがいものボルタや干し魚のボルタなど、ボルタの具材は日替わりで変わります。ごはんとカレーとボルタを混ぜて食べると複雑な味わいでとても美味しいのです。

米は「バスティマライス」か「キチュリ」か選べる。キチュリは豆ごはん。お腹がめちゃくちゃ膨れる。


ただ、胃の底が沸騰するような辛さも襲ってきます。ドリンクは確かぜひラッシーかウーロン茶を選べるけれど、悪いことは言わないのでラッシーをおすすめします。

プレートだけでお腹いっぱいになりますが、もし余力があればぜひ「ポロタ」も食べてほしいところ。

ナンのような生地をフライパンに薄く幾重にも垂らして焼いた、クレープのようなもの。パリパリしつつモチモチもしていて、小麦粉の風味が味わえます。これがとても美味しく、ボルタの辛さも多少和らぐ。

ちなみに、メニューの日本語にところどころチャーミングな間違いがあるのと、ビリヤニの説明が思わず微笑んでしまう名文なので、ぜひその点も見てみてください。

高円寺にも店舗があるそう。

上野御徒町・老酒舗(中国料理)

言わずと知れた「味坊」グループのお店。特色の異なる中国料理店をいくつも展開しているなか、老酒舗はかつて北京にたくさんあった大衆居酒屋がコンセプト。気軽に中国の郷土料理を味わえます。

個人的には、味坊グループの中でも一番好きな店。居酒屋と言いつつ朝から営業していて、上野で美術館巡りの前に一人で朝食を食べたり、少し遅めのお昼を食べたり、友人と気軽な飲み会をしたり…とにかく使い勝手がいい店なのです。

メニューも豊富。壁一面を油染みのできた年季の入ったものから、最近追加されたばかりであろう手書きの新メニューがびっしりと覆う。

何を頼むか迷ったら、とりあえず発酵白菜の土鍋料理がおすすめ。発酵して酸味と旨味の増した白菜と豚肉の相性が抜群なのです。

ホットウーロン茶を頼んだら、湯煎されたペットボトルが出てきた。
危ないのだが、笑ってしまった。

青唐辛子の卵炒めや点心もおすすめ。一皿のサイズが小さくて、その分安いので、一度にあれもこれもと楽しめるのもこの店の魅力です。

新宿・スンガリー(ロシア料理・ジョージア料理)

新宿でロシア料理・ジョージア料理を味わえます。クラシカルで落ち着いた雰囲気のお店なので、シックなワンピースを着て、自分の持っているなかで一番上等な鞄を持っていくと最高にテンションがあがる。

ジョージア料理のコースを注文すると、おなじみのシュクメルリの真髄を見たり(クリームが濃厚でほろほろに煮込まれたチキンが格別においしい)、ジョージアならではの一皿を堪能できます。サーモンや玉ねぎをサワークリームとともに薄いクレープで包んだ料理、また食べたいなあ…。

この店で、ロシア料理とジョージア料理のどちらを選んだとしても、ロシアンティーのセットはぜひ注文してください!騙されたと思って。

美しい陶器に3種類のジャムがたっぷり盛られ、紅茶とともに運ばれてくるのですが、このジャムが本当においしい。紅茶に入れるようのジャムなのだけれど、美味しくて思わずそのまま食べてしまう。

砂糖もついてくるけれど、ジャムがあまりにおいしいので一切使わなかった

とくに自家製の薔薇ジャムには目を見張るおいしさ。観光地のソフトクリームで味わう「人工・薔薇あじ」ではなくて、艶めかしく甘美な薔薇の甘さと上品さに、背筋がしゃんと伸びる気持ち。

ぜひワードローブのなかでも一等のワンピースと鞄で訪れてみてください。


四谷・バンダラ ランカ(スリランカ料理)

四谷三丁目から徒歩10分。住宅街の奥まったところにあるお店。立派なレンガづくりの洋館で、本格的なスリランカ料理が楽しめます。

美しい盛り付けを崩すのを惜しみつつ、辛いカレーと豆・かぼちゃなどの甘いカレーを交互に食べる。目にも舌にも幸福なカレーです。

カレーのおいしさはさることながら、セットのセイロンティーの味が忘れられません。

来日10年以上になるスリランカ人の店員さんが注いでくれたセイロンティーは、渋みもえぐみもまったくなく、カレー味に染まり切った口内が一気にさわやかに。

建物自体もユニーク。中庭のテラス席には錦鯉が泳ぐ美しい水槽があって、錦鯉を見ながらスリランカカレーを食べるという不思議さと贅が極まった体験ができます。

新大久保・コリアタッカンマリ(韓国料理)

タッカンマリの専門店。潔いことに、メニューはほぼタッカンマリのみ。ここはよほどの大食いさんでなければ、2人以上で行った方がよさそうです。

丸鶏がどーんと入った鍋。ほかの具材はねぎ、トック、じゃがいものみ。

鶏肉を切って卓上のタレにつけて食べると、もういくらでも食べられます。鶏肉、じゃがいも、時々トック&スープ、鶏肉……のエンドレス。

韓国料理はチェーン店なども多く馴染みがありますが、ビビンバやチヂミ以外の韓国料理を食べたことのない人って結構いるかも、と思いご紹介しました。

虎ノ門・新記(香港)

私が常々不思議に思っているのが、「香港麺はもっともっとメジャーになっていいはずなのに食べられるお店が少ない…!!」ということ。

細くてむちむちしていて、あっさりしたスープとの絡みが抜群の香港麵。これほどすばらしい料理なのに、提供しているお店があっても、大勢で行くような中華料理屋さんにしかないことがしばしば。

そうではなく、「ランチにパスタやうどんを食べる感覚でサクッと香港麵を食べたいのだ!」という欲求にこたえてくれるのが「新記」。

都内に数店舗展開していて、私は営業時代に虎ノ門店によく行っていました。具材も海老ワンタンや牛バラなどから選べて、飽きません。点心も充実していて目移りするけれど、まずは香港麵がおすすめです。

水道橋・海南鶏飯(シンガポール)

鶏肉とごはんを一緒に炊き上げた「海南鶏飯」のお店。ここも営業時代に時々寄っていました。水道橋店のほか、都内で複数店舗展開しています。

「海南鶏飯」は家庭でも炊飯器などで手軽に作れるメニューですが、こちらで食べて「やっぱりお店のものは違うぜ…!」と感動した覚えがあります。鶏肉とごはん、そして添えられてくる生姜のバランスが絶妙で。

私は家で作れる料理を外であまり食べないのですが、ここの海南鶏飯は足を運んででも食べたいなと思います。

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今回は、おいしくて難易度の低いお店をご紹介しました。未知の味や文化との出会いを楽しむきっかけになればうれしいです。

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